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ハンバートハンバート×COOL WISE MAN 対談

ハンバートハンバート×COOL WISE MAN 対談

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:田中慎一郎

トラッドフォークをベースに、良質な「うた」を聴かせるハンバートハンバート(以下、ハンバート)と、インストのスカバンドであるCOOL WISE MAN(以下、CWM)。イベントでの共演をきっかけに制作された『ハンバート・ワイズマン!』は、一見異色のコラボレーション作のようにも見える。しかし、このインタビューで語られている通り、2組は同じようなルーツミュージックへの視座を持ち、それがある時点で、このコラボの成功は約束されていたと言っても過言ではない。そう、現在は世界中で細かくジャンル分けされた音楽も、その源流をたどっていけば、ひとつのところに流れ着くものであり、そうやってルーツを知ることは、各ジャンルの音楽をよりよく理解する助けにもなる。この2組のコラボレーションは、そんな音楽への接し方を改めて提案するものでもあるのだ。

音のイメージは絶対合うってわかってたから、最初からスッと、「楽しくなりそうだな」って感じがしましたね。(佐野)

―今回のコラボレーションは昨年の『Shimokitazawa Indie Fanclub』での共演がきっかけになってるわけですが、そもそもなぜ共演することになったのですか?

佐藤(ハンバート):「一緒にやってみたら面白いんじゃないかな」っていう感じで、突然提案してみました。(CWMの)ライブを見たことはあったけど、浜田くんとしか会ったことはなくて、バンドの他の人は全く知りませんでした。

―なぜ、面白いと思ったのでしょう?

佐藤:えー、勘ですね(笑)。

浜田(CWM):思いつきだ(笑)。

佐藤:自分たちの曲はスカ(1950年代にジャマイカで発祥したポピュラー音楽のジャンル)になっても合うぞって思っていたし、普段なかなかできないことを、こういう機会にできたら楽しいだろうと思って。アイデアはあっても、先立つものがないと…

佐野(ハンバート):先立つものって、別にお金とかじゃないですよ(笑)。

佐藤:お金じゃなくて(笑)、イベントにCWMが出るっていうのは決まってたので。

左から:大和田誠(CWM)、浜田光風(CWM)、佐野遊穂(ハンバート ハンバート)、佐藤良成(ハンバート ハンバート)
左から:大和田誠(CWM)、浜田光風(CWM)、佐野遊穂(ハンバート ハンバート)、佐藤良成(ハンバート ハンバート)

―そういう意味での、「先立つもの」ですね(笑)。

佐藤:知らない人と知り合うっていうのが苦手なので、普段はなかなか自分たちからは行かないんですけど…

佐野:ここでもやる理由があるし、こっちの面から見てもあるし、こっちの面から見ても…みたいな感じで、3つぐらい理由があって、ようやく声をかけてみようと思えるっていう。

佐野遊穂(ハンバート ハンバート)

―同じイベントに出るし、音楽的にも合うだろうし、メンバーも1人知ってるし。

佐藤:そういうことです、はい(笑)。

写真奥、浜田光風

浜田:補足すると、(浜田と佐藤は)学校の先輩・後輩なんです。当時(佐藤)良成くんとの接点はなかったんですけど、マネージャーのことは知ってたりしつつ、どっからか「ハンバートいいよ」って話も聞いてて。小田急線のCMで使われてた曲(“待ち合わせ”)とか、すごいよかったし。

佐野:小田急沿線の学校だったんです。

浜田:そうそう。そういうわけで、この話がきた時、俺は結構ワクワクしてた。


大和田(CWM):(ハンバートが)サントラをやってるのも知ってて、その当時やってたバンドのメンバーと「こういう人たちがいる」って話をラーメン屋でしたのは覚えてる(笑)。

―逆に、ハンバート側からはCWMにどんなイメージがありました?

佐藤:なんすかね…不良中年な感じですかね(笑)。

浜田:最初にスタジオ入って「キャラ濃いっすねー」みたいなこと言ってたよね(笑)。

―スタジオで合わせた時点でかなりいい感触だったわけですか?

佐藤:そうですね。これはちょっともう…「これだな!」みたいな。

浜田:スタジオでライブみたいになってたもんね。

佐野:でも、リハって結構バンドごとにやり方が違うじゃないですか? 8時間とかスタジオ取る人もいれば、3時間ぐらいで終わる人もいるし、休憩の入れ方とかも違うから、最初は探り合いの部分もあって、ちょっとドキドキしました(笑)。音のイメージは絶対合うってわかってたから、最初からスッと、「楽しくなりそうだな」って感じがしましたね。

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リリース情報

ハンバートハンバート×COOL WISE MAN<br>
『ハンバート・ワイズマン!』初回限定盤(CD+DVD)
ハンバートハンバート×COOL WISE MAN
『ハンバート・ワイズマン!』初回限定盤(CD+DVD)

2012年6月20日発売
価格:2,415円(税込)
UPCH-9750

1. おなじ話 -総天然色バージョン-
2. 23時59分
3. 狼煙 -HWMボーカルバージョン-
4. 二人の記憶
5. ラストダンスは私に
[DVD収録内容]
・“23時59分”PV
・ 『Shimokitazawa Indie Fanclub』ライブ映像

ハンバートハンバート×COOL WISE MAN<br>
『ハンバート・ワイズマン!』通常盤(CD)
ハンバートハンバート×COOL WISE MAN
『ハンバート・ワイズマン!』通常盤(CD)

2012年6月20日発売
価格:1,890円(税込)
UPCH-1880

1. おなじ話 -総天然色バージョン-
2. 23時59分
3. 狼煙 -HWMボーカルバージョン-
4. 二人の記憶
5. ラストダンスは私に

プロフィール

ハンバートハンバート

1998年結成、佐藤良成と佐野遊穂による男女デュオ。2001年CDデビュー。2005年のシングル「おなじ話」が各地のFM局でパワープレイとなったのをきっかけに、東京を拠点としていた活動を全国に広げる。テレビ・映画・CMなどへの楽曲提供多数。最近ではニチレイアセロラシリーズのCMソング”アセロラ体操のうた”が話題に。海外の伝統音楽家と共演することも多く、2011年にはスコットランドで開催されたケルト音楽祭に出演した。

COOL WISE MAN

1993 年結成、 ジャマイカンミュージックをはじめ様々なルーツミュージックをバックボーンにした演奏はSKAの本質を守りながらオリジナリティにあふれ、聴いたら誰もが身体を動かさずにいられない「これぞ音楽!」という興奮を与えてくれる。ジャマイカン・ミュージックの伝説的ミュージシャン達との共演多数。オーストラリア最大のロック・フェスティバル"BIG DAY OUT"をはじめ国内外のフェスティバルに多数出演する日本屈指のインスト・スカ・バンド。

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