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10年経ってもまだ四人が面白い Nabowaインタビュー

10年経ってもまだ四人が面白い Nabowaインタビュー

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:西田香織
2014/06/18

Nabowaとしての制作を初めて休止し、景山奏(Gt)はTHE BED ROOM TAPE、川上優(Dr)と堀川達(Ba)はWONDER HEADZ、山本啓(Violin)はさまざまな作品やライブに参加と、個々に活動した2013年を経て、結成10周年の今年メンバー四人が再集結、新作『4』が完成した。自ら10周年を祝うかのような、葉加瀬太郎の“情熱大陸”超えのファンタスティックな名曲“ナイスパレード”(曲名も最高!)を筆頭に、非常にバラエティー豊かな楽曲が収録され、個々の活動からのフィードバックも自然に盛り込まれた、文句なしの最高傑作に仕上がっている。

この10年を振り返ってみると、インストバンドのブームがあり、フェスのブームがあり、Nabowaはそことリンクしていたように見える。しかし、ブームというのは定着する部分もあれば、消えていく部分もあるもの。それでもNabowaがこの10年活動を続けてこられたのは、ブームがあったこと以上に、ストリートからスタートして、「どこでも演奏したいし、誰にでも届けたい」という基本姿勢を持ち続けてきたからに他ならない。そんなバンドの歴史と新作について、川上と景山に訊いた。

今回はやすり掛けできていない曲たちばっかりというか、ゴリゴリしてて、荒いと思うんですけど、その分僕たちの本質的な音楽に近づけたのかなって思いますね。(川上)

―まずは、結成10周年おめでとうございます。新作の『4』というタイトルは、もちろん4枚目ということもあるし、昨年の個々の活動を経て、「この四人じゃないとこの音は鳴らせない」という自信が感じられました。

川上(Dr):今回、タイトルはめちゃくちゃ一瞬で決まったんです。前作の『Sen』のときは大もめして、結局僕が行かれへんミーティングのときに勝手に決まってたんですけど(笑)。今回は焼肉屋でレコーディングの打ち上げをしたときに、「タイトルどうしようか?」って話になって、肉出てくる前に決まったよな?

景山(Gt):そうそう(笑)。

川上:さっき言っていただいたように、4枚目っていうのもありますし、前作に引き続きゲストを入れずに、プレイヤーとしては四人だけで完結してるという意味ですね。

左から:景山奏(Gt)、川上優(Dr)
左から:景山奏(Gt)、川上優(Dr)

―『Sen』のときは初めから作品のコンセプトがある程度決まっていたそうですが、今回は1曲ずつ作っていったものをまとめたから、タイトルもシンプルなものになったのかなって思ったのですが。

景山:ホントにそうだと思います。今回は制作期間もいつもより短かったので、誰かがある程度作ってきた素材に、みんなで肉付けしていきました。前みたいにディスカッションを重ねて、ぎちぎちに詰めて作るやり方をしなかったので、バランスがいいわけじゃないけど、いろんな方面に尖った曲が集まった気がしますね。

―その作り方になったのは、制作期間以外の理由もあるわけですよね?

景山:前作と同じく、今回もzAkさんに共同プロデュースという形で入ってもらったんですけど、前回は「こんなんでいこうと思います」って作り込んだものを持っていったんですね。でも、zAkさんは「こうしたらいいんじゃない?」って向こうからもアイデアを出してくれるので、現場でどんどん曲が変わっていったんです。今回はそれを踏まえて、不確定要素を残しつつ、一緒に仕上げていったので、前回とはまた違った感じになったと思います。

―zAkさん自身、アーティスト気質の方ですもんね。

景山:僕、めっちゃ頭が固いので、前回は「せっかく作ってきたのに、こんなに変わってついていけへん!」と思ってしまって、それが反省だったんです。なので、今回は録音作業というよりは、「これはライブや」って心構えで演奏しました。それで、ちょっと荒々しいというか、小っちゃくまとまらない演奏ができたと思います。

川上:今までは録る前に全体が見えてたんですけど、今回はレコーディングが始まるまでどんなアルバムになるか一番見えなかったですね。1年間Nabowaで制作しなかったのも初めてだったので、それを経て四人でまた集まったらどういう曲が出てくるんだろう? っていうワクワク感がありました。逆に言うとスリリングで、かなり集中力も必要だったんですけど、自分たちらしさみたいなものはダントツで表現できたと思います。

―おそらく、昔だったら最初にイメージを固めておかないと不安だったけど、今だからこそ、そういう作り方もできたんでしょうね。

川上:そうですね。今回はやすり掛けできていない曲たちばっかりというか、ゴリゴリしてて、荒いと思うんですけど、その分僕たちの本質的な音楽に近づけたのかなって思いますね。

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イベント情報

『Nabowa 10th Anniversary』

2014年6月22日(日)OPEN 16:30 / START 17:30
会場:大阪府 BIG CAT
出演:
Nabowa
Caravan
THE MICETEETH
料金:前売4,200円 当日5,000円(共にドリンク別)

リリース情報

Nabowa<br>
『4』(CD)
Nabowa
『4』(CD)

2014年6月18日(水)発売
価格:2,600円(税込)
AWDR/LR2 / DDCB-12066

1. 白む海、還る霧
2. ナイスパレード
3. Phone Booth
4. RPM
5. Donut Donut
6. MACAO
7. 平日のアンブレラ
8. 雲海の上の旅人
9. 揺らぐ魚
10. You and I

プロフィール

Nabowa(なぼわ)

堀川達(ベース)、景山奏(ギター)、川上優(ドラム/ピアノ)、山本啓(ヴァイオリン)の四人組インストゥルメンタルバンド。京都を拠点に活動。現在までに3枚のアルバム、数枚のミニアルバム、シングル、アナログ盤をリリース。結成10周年を迎える2014年は、6月18日に2年振りとなる待望のフォース・アルバム『4』をリリース、更に全国ツアー、結成10周年を 記念した様々なコラボレーションなども予定されている。

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