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スウェーデンからやってきたJTRに訊く、ポップス大国の音楽事情

スウェーデンからやってきたJTRに訊く、ポップス大国の音楽事情

インタビュー・テキスト
タナカヒロシ
撮影:相良博昭
2015/09/10

古くは1970年代のABBAから、近年ではDJ界を席巻しているAviciiまで、音楽輸出大国として知られてきたスウェーデンから、また才能あふれる新星が登場した。彼らの名はJTR。ジョン(John)、トム(Tom)、ロビン(Robin)の三兄弟が自らソングライティングもするポップグループで、2014年にデビュー。今年8月26日にはアルバム『Oh My My』で日本にも進出を果たした。そして、日本デビューに伴い来日中だった彼らをキャッチ。結成の経緯から直球ラブソングを歌う理由、スウェディッシュポップとJ-POPの違いまで、連日のイベント出演の疲れも見せず、こちらが次々と繰り出す質問に終始笑顔で答えてくれた。三人とも本当にナイスガイ!

音楽シーンでやっていくのは、簡単なことばかりではないということも両親を見て感じていました。でも、何をやるにしても、好きなことをやりたければ、リスクを背負って戦わないといけないときが必ずある。(トム)

―来日してから、毎日のようにイベントに出演されてますが、日本の印象はいかがですか?

ロビン:グッドフード!

ジョン:(日本語で)ホントにおいしい!

トム:ご飯だけじゃなくて、ファンのみんなもファンタスティック! 日本のファンは、歌詞も全部覚えてくれていて、一緒に歌ってくれるんです。ビックリしたし、とてもうれしかったですね。

左から:ジョン、トム、ロビン
左から:ジョン、トム、ロビン

―まだ日本ではJTRのことを知らない人も多いと思うので、基本的なことからお聞きしたいんですけど、三人は兄弟なんですよね。なぜ一緒に音楽活動をすることになったんですか?

トム:もともとはそれぞれが別のバンドをやっていたり、ソロ活動をしていたりしたんですけど、ある日一緒に曲を書こうという話になって。そのときにできた曲が、アルバムにも入っている“Touchdown”。それがとてもよかったので、このまま続けてみようかって。たまたまでした(笑)。


―ご両親も音楽の仕事をしているんですよね?

ジョン:そうです。一緒に音楽出版社をやっていて、二人とも作曲や編曲もしています。

―お父さんはThe Veronicas(オーストラリアのポップロックグループ)のプロデュースにも携わっているヘイデン・ベルさんで、お母さんは少女時代や倖田來未の曲も書いているサラ・ルンドバック・ベルさんですよね。

ジョン:よく調べていますね(笑)。

―お母さんが作曲に関わった少女時代の“I GOT A BOY”がとてもいい曲で、すごく印象に残っていたんです。JTRの三人は、ご両親の影響で音楽をやるようになったんですか?

ロビン:かなり影響は受けてますね。二人の姿を見て、自分の好きなことを仕事にできるなんて素晴らしいなと思っていたので。

ロビン

トム:音楽シーンでやっていくのは、簡単なことばかりではないというのも傍で見て感じていたんですけどね。でも、何をやるにしても、好きなことをやりたければ、リスクを背負って戦わないといけないときが必ずあるから。

―楽器の演奏や作曲の方法は、ご両親から教わったんですか?

ジョン:両親だけではないけど、両親から教わったことも多いです。曲の構成やストーリーの作り方、サビをキャッチーにするにはどうしたらいいとか。いろんなことを教えてもらって、とても勉強になりました。

ロビン:もちろん、他のアーティストからも影響を受けています。いまもレコーディングのときは、他のミュージシャンのプレイを見て、勉強していますね。

―三人が住んでいるのはスウェーデンのアリングソースという街ですよね。アリングソース出身のミュージシャンは多いのだとか。

トム:そう。人口3万人の小さな街なんですけど、たくさんのアーティストを輩出しています。アリングソース出身でスウェーデンの有名なオーディション番組に出た人も多くて、そういった人たちを小さい頃から見てきました。

ロビン:ブリトニー・スピアーズの“TOXIC”を書いたソングライター(共作した4人中3人がスウェーデン人)はアリングソース出身ですね。

トム:アリングソースの傍にあるゴーセンバーグ(ヨーテボリとも呼ばれる)という街まで含めれば、Ace of BaseやABBAのビョルン・ウルヴァースも出身ですね。有名なメタルバンドも多いです。

トム

―そうなんですね。首都のストックホルムの人とは、性格的にも違いがあるのでしょうか?

ジョン:全然違うと思います。ストックホルムの人は真面目で、ちょっとプライドが高くて、ファッションもシュッとしているんですけど、ゴーセンバーグの人はオープンで、いつもリラックスしてて、ファッションもラフな感じです。

―音楽的にも、ストックホルムとゴーセンバーグでは違いますか?

ジョン:多少は違うと思います。僕らの地元の音楽は、インディーポップっぽいというか。

ロビン:歴史的な影響もあると思うんですけど、昔からゴーセンバーグはワーキングクラスの街だったから、ピリピリしていないというか、リラックスしたイメージ。ストックホルムはビジネスマンが多くて、いつも忙しくしているイメージですね。そういう違いが音楽にも影響しているかもしれないです。

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リリース情報

JTR 『Oh My My』初回生産限定盤(CD+DVD)
JTR
『Oh My My』初回生産限定盤(CD+DVD)

2015年8月26日(水)発売
価格:3,200円(税込)
SRCP-432/3

[CD]
1. Oh My My
2. Touchdown
3. Ride
4. Movie Star
5. I'm In Love
6. Save It
7. I Want What I Can't Have
8. Call On Me
9. Twisted
10. Drive On By
11. Shut Out The Lies
12. Leave With Me
13. All That She Wants
14. Mamma Mia
15. All That She Wants (Cage and One Eye Remix)
[DVD]
1. Ride (Music Video)
2. Oh My My (Music Video)

JTR 『Oh My My』通常盤(CD)
JTR
『Oh My My』通常盤(CD)

2015年8月26日(水)発売
価格:2,100円(税込)
SRCP-434

1. Oh My My
2. Touchdown
3. Ride
4. Movie Star
5. I'm In Love
6. Save It
7. I Want What I Can't Have
8. Call On Me
9. Twisted
10. Drive On By
11. Shut Out The Lies
12. Leave With Me
13. All That She Wants

プロフィール

JTR(じぇい てぃー あーる)

John・Tom・Robinの3兄弟。3人の頭文字をとって「JTR」。父も母も音楽業界で成功を収めており、音楽一家のもとで育った彼ら。3人それぞれがソングライティグを担当。2013年にX factor・オーストラリアに出場。トップ7に勝ち残ることで知名度をあげて、アルバム『TOUCHDOWN』をオーストラリアでリリース。2014年11月にはSony Music スウェーデンよりメジャーデビュー。2015年3月にヨーロッパ最大の音楽コンテストである『Eurovision Song Contest』のスウェーデン代表を決める『Melodifestivalen』に出演。見事決勝の舞台に立った事で、スウェーデンは元より、ヨーロッパ全土にその人気が拡大中。

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