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新津由衣&AZUMA HITOMI、なぜタイガーマスク姿で活動中?

新津由衣&AZUMA HITOMI、なぜタイガーマスク姿で活動中?

VOCALOID Keyboard「VKB-100」
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:田中一人 編集:矢島由佳子

「宅録女子」が時代のキーワードとなったのが2012年。あれから5年が経過し、当時そう呼ばれていた新津由衣(7月にNeat'sから改名)とAZUMA HITOMIが、現在「宅録女子」からの脱却を果たすべく修行中なのをご存知だろうか? 二人が立ち上げたのは、その名も「新世界★虎の穴」。タイガーマスクに制服のビジュアルはふざけ倒しているものの、ゲストを招いての公開作曲などでアーティストとしてのネクストステップを目指す姿勢は、真剣そのものである。

そんな彼女たちが手がけるイベントの特別編『新世界★虎の穴 課外授業 meets VOCALOID Keyboard』が、CINRA主催の大人の文化祭『NEWTOWN』において開催決定。歌詞を歌わせられることで話題のキーボード「VOCALOID Keyboard『VKB-100』」(12月9日発売予定)を用いて新曲を作り、そのアレンジ作業を公開で行うという。新津とAZUMAにイベントに向けた意気込みを訊くとともに、「宅録女子」という言葉に対する考えの変化、そして、目指すべき未来のアーティスト像について話してもらった。

「宅録女子」という括りでやってるのが狭いと感じてきていたんですよね。(AZUMA)

—まずはお二人で「新世界★虎の穴」をスタートさせた経緯から話していただけますか? なぜこんな恰好をしているのかも含めて(笑)。

AZUMA:私たちはお互い宅録をやっていて、「宅録女子」とか「シンセ女子」と呼ばれて活動してきたなかで、「Hello,Wendy!」(AZUMA HITOMI、Neat's、Buffalo Daughter・大野由美子、Maika Loubtéによるシンセサイザーカルテット)で出会ったんです。それがもう2~3年前。

お互いがなんとなく、「ミュージシャンとして次の段階にいきたいけど、いけていない」という似た状況にあったし、「宅録女子」という括りでやってるのが狭いと感じてきていたんですよね。今ってみんな自宅で録音してるし、「宅録」は私たちの売りでもなんでもなくて、「音楽を作る」ということの大前提でしかないよねって。

左から:新津由衣、AZUMA HITOMI。手に持っているのが「VOCALOID Keyboard『VKB-100』」
左から:新津由衣、AZUMA HITOMI。手に持っているのが「VOCALOID Keyboard『VKB-100』」(商品詳細を見る

—Grimes(カナダの女性ソロアーティスト)の『Visions』が出たのが2012年で、あれから「宅録女子」という言葉が流行りましたけど、もう5年が経過してるわけですもんね。

AZUMA:「じゃあ、お互いが本当に表現したいことはなんだろう?」って考えたときに、(新津)由衣ちゃんはファンタジーな世界を、私はシンセサイザーが本当に好きだからシンセサイザーを、極めたいなと思いました。

お互いのカラーがはっきりしてることはもともと認識していたんです。なので、それを大事にしながら、二人が合わさることで、単なる宅録女子の集まりではないなにかを見せていく企画ができそうだなって。

—「新世界★虎の穴」という奇抜な名前は、どこから浮かんだのでしょう?

新津:「シンセ」から「新世界」って言葉がもともと頭のなかにあったんだよね?

AZUMA:そうそう。で、「これから改めてソロアーティストとして訓練していこう」というイベントのコンセプトを考えたときに、じゃあ、「修業の場」って考えると見えやすいんじゃないかと思って。

最初は私たちが先生になって、「~アカデミー」的な感じでやろうかという話もあったんですけど、「私たちまだまだ修行しなきゃいけない身だよね」って話して、じゃあ、私たちが虎の穴(厳しい訓練をする場所)に入団して、腕を磨いて新たな世界を切り開いていこうと。そこから、具体的なイベントの内容も決まっていきました。

—先生ではなく生徒になって、「授業参観」としてオーディエンスと空間を共有する。だからこその制服姿だと。

新津:で、「虎の穴」なんだから、タイガーマスクを被っちゃおうって(笑)。

左から:AZUMA HITOMI、新津由衣

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イベント情報

『新世界★虎の穴 課題授業 meets VOCALOID Keyboard』

2017年11月12日(日)OPEN 11:30 START 12:00
会場:東京都 多摩センター デジタルハリウッド大学 八王子制作スタジオ(旧三本松小学校)
出演:
AZUMA HITOMI
新津由衣
料金:無料

商品情報

『VOCALOID Keyboard「VKB-100」』
『VOCALOID Keyboard「VKB-100」』

「VOCALOID(TM)」は、ヤマハ株式会社が開発した、歌詞とメロディーを入力するだけで、コンピューター上で人工の歌声を作り出すことが出来る歌声合成技術およびその応用ソフトウェアです。ボーカロイドキーボード「VKB-100」は、この「VOCALOID(TM)」によって実現した、リアルタイムに歌詞を歌わせて演奏を楽しむキーボードです。実際の人間の声から収録した「歌声ライブラリ」と呼ばれる声のデータベースを切り替えることで、さまざまなシンガーの声を利用することができます。スマートフォン・タブレット用の専用アプリケーションとBluetooth接続することで、「初音ミク」をはじめ、「Megpoid」「IA -ARIA ON THE PLANETRS-」「結月ゆかり」からシンガーを追加したり、歌詞を事前入力することで、オリジナル曲の演奏が楽しめます(シンガー「VY1」は標準搭載)。パソコンや音楽制作の専門知識は必要なく、鍵盤やボタン操作で自由にメロディーや歌い方を変化させられるため、誰でもボーカロイド曲が楽しめる、まったく新しい「VOCALOID(TM)」の楽しみ方を提案する楽器です。(12月9日発売予定)

また、VOCALOID Keyboard「VKB-100」の12月9日発売に先立ち、無料でもう1人シンガーを追加できる先行予約キャンペーンを11月3日より実施します。

イベント情報

『ゆいちゃんひとみちゃんの新世界★虎の穴~中級編~』

2018年1月28日(日)
会場:東京都 原宿 ストロボカフェ
出演:
AZUMA HITOMI
新津由衣
スペシャルゲスト講師(後日発表)

プロフィール

AZUMA HITOMI
AZUMA HITOMI(あずま ひとみ)

1988年東京生まれ ソングライター / サウンドクリエイター / シンガー。中学生でシーケンスソフト「Logic」と出会い、デスクトップレコーディングを始める。2011年3月、TVアニメ『フラクタル』のオープニングテーマ『ハリネズミ』をEPICレコードジャパンよりリリース、メジャーデビュー。その後1stアルバム『フォトン』、2ndアルバム『CHIRALITY』をリリース。2014年より矢野顕子のアルバム『飛ばしていくよ』、『Welcome To Jupiter』に全5曲トラックメイカーとして参加。現在、ROLAND Jupiter-6を中心に、アナログ・シンセサイザーを存分に使用したアルバムを制作中。

新津由衣
新津由衣(にいつ ゆい)

シンガーソングライター/アーティスト。1985年8月17日神奈川県に生まれる。2003年、高校生の時にシンガーソングライターユニットRYTHEMとしてメジャーデビュー。8年間活動を続ける。2011年、「Neat's」名義でソロプロジェクト始動。作詞作曲編曲、アートワークやMV制作、絵本制作、ディストリビューションも自ら手がけ、アイデアとDIYでどこまでできるか挑戦。富士山麓にて世界初の野外ワイヤレスヘッドフォン・ライブを自主企画するなど、個性的な活動の仕方も話題となる。一風変わったライブのアイデアが得意技。2015年、SEKAI NO OWARI、ゆずなどを手掛ける音楽プロデューサーCHRYSANTHEMUM BRIDGE 保本真吾氏とタッグを組み、本名「新津由衣」としての作品制作を開始。「頭の中は宇宙と同じ」と語る新津由衣がつくるものは、孤独な気持ちから生まれる夢の世界。人間関係に生まれる違和感や歓びをファンタジックな描写で表現している。アナログシンセや世界の楽器サンプリングを多用に取り入れるなど、試行錯誤し、実験的なレコーディングを重ねながら1stフルアルバムを目下制作中。

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