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Absolute areaは人生愛を歌う 『未確認』ファイナリストの19歳

Absolute areaは人生愛を歌う 『未確認』ファイナリストの19歳

Eggs
インタビュー・テキスト
天野史彬
撮影:伊藤惇 編集:山元翔一

Absolute areaにとっての正解は、歌を活かして、歌詞を聴かせること。(萩原)

—“reborn”はアグレッシブな曲ですけど、唐突に、スパンっと終わりますよね。この終わらせ方も、意図的なものですか?

山口:そうですね。自分たちが作った6曲30分間の世界が終わって、聴いている人たちそれぞれの現実の世界に戻っていけるようにと思って、ここでカットアウトしました。最後の一節が、<カーテンが揺れる新しい世界に世界は変わった 始まりの合図を>っていう歌詞なんですけど、そこでスパンと終わらせたのは、そこから先は聴いている人たちのスタートの合図になればいいな、と思ったからなんです。

—芸術の持つ「人を動かす力」に、山口さんはとことん惹かれているわけですね。

山口:そうですね。「感動」が、誰かのなにかの「動機」に変わる瞬間というか……。その瞬間って、生まれ変わるような感覚があるものだから。

左から:萩原知也、山口諒也、高橋響
左から:萩原知也、山口諒也、高橋響

—萩原さんと高橋さんにとって、山口さんの世界観はどのように映っていますか?

萩原(Ba):僕は、(山口)諒也の見ているものや感じているものが、このバンドにとっての正解だと思っていて。……ねぇ?

高橋:うん。「これが間違いない」って思えますね。ただ従っているわけではないし、曲作りのなかで意見は出すけど、でも、諒也の表現するものが好きでやっているから。

—山口さんはMr.Childrenでしたけど、2人の音楽的なルーツはどこにあるんですか?

萩原:僕のルーツはミクスチャーですね。RIZEのKenKenさんをすごく尊敬していて。

萩原知也
萩原知也

高橋:僕は洋楽のハードロックですね。今やっていることに反映されているかどうかはわからないですけど(笑)。ドラムをはじめたきっかけも、1980~90年代くらいのハードロックの影響が大きくて、父親がDeep Purpleとかが好きで、家で聴いたり、車で聴いたりしてて。でも、ハードロックといっても、ちゃんと歌が立っているバンドが好きです。テクニカルなバンドを聴いていると、頭が痛くなっちゃうんですよ(笑)。

—ははは(笑)。

萩原:まぁでも、Absolute areaにとっての正解は、歌を活かして、歌詞を聴かせることだから。

高橋:うん、やっぱり歌詞だよね。オリジナルを作りはじめた最初の頃から、諒也から送ってもらった歌詞を見て「こんなの、俺には書けねぇなぁ」って思いましたから。人とは視点が違う感じがするんですよね。独自の世界観があると思う。

高橋響
高橋響

高橋:音楽的には、僕らはいろんな曲が作れると思うんです。ラウドな曲も作れるし、“reborn”みたいな速い曲も作れるし、バラードも作れる。でも、その全部をやっても違和感なく、歌詞をちゃんと聴かせることができればいいなって思いますね。

山口:……(難しい顔をする)。

高橋:なんて顔してんだよっ!(笑)

山口:いやぁ……メンバーに褒められるのは……ねぇ?

—ははははは(笑)。山口さん、歌詞は、具体的にどんなときに書くんですか?

山口:1日の大半は、歌詞について考えていますね。生きているなかで感じることはいろいろあるんですけど、なるべく、自分の肌で感じたことを書きたいと思っています。

成長することが嫌なわけではないんですよ。ただ、「時」が惜しいんです。(山口)

—たとえば、“reborn”の前の5曲目“My home town”は、大人になっていく自分自身の変化について描かれていますよね。アルバム全体を通して聴いても思うんですけど、山口さんは、時が流れて、自分が変わっていくことに対して、すごく繊細になにかを感じとっていますよね?

山口:そうですね……。“My home town”は、小学校の同窓会に行ったときに感じたものを発端に書いているんです。なんか、切なくなってしまうんですよね。「あの頃には戻れない」っていう感覚がつきまとってしまう。感覚が変わっていく自分が悲しくなってしまう、というか。

山口諒也 / Absolute area“My home town”をEggsで聴く
山口諒也 / Absolute area“My home town”をEggsで聴く(Eggsを開く

山口:もちろん、それが悪いことではないと思うんですよ。ただ、過去の恋人や、小さい頃に親や友達に与えてもらっていた愛とか……そういうものを思い返すと、過去は美しく見えてしまうし。

—音楽を作ることで、過去を記録していくような感覚もありますか?

山口:その感覚はあると思います。自分の意思で形にすることでしか残しておけないものってあるし、好きな人の似顔絵を描くみたいに、今この瞬間を閉じ込めておきたいっていう気持ちはあるのかもしれない。

—作品のタイトルも、『あの夏の僕へ』ですもんね。

山口:そうですね……。成長することが嫌なわけではないんですよ。ただ、「時」が惜しいんですよね。

—「時が惜しい」、素敵な表現ですね。

山口:なんか、スケールの大きな話になっちゃうんですけど(笑)。でも、「時が惜しい」と思うのは、裏を返すと、生きていることの喜びを、僕は敏感に感じているんじゃないかなぁっていう気もするんですよね。

左から:萩原知也、山口諒也、高橋響
左から:萩原知也、山口諒也、高橋響

—人生愛のようなものですよね。それは確かに、山口さんの書かれる歌詞からすごく感じます。この人は、「楽しいことが好き」とか「切ないものが好き」という次元ではなく、根本的に「人生が好き」なんだろうなぁって。

山口:そうなんですよね。だからこそ、なにをしながら自分の命を削っていくのか? っていうことをすごく考えるし、「自分が一番やりたいこと」として、音楽を見つけることができてよかったとも思うんです。20歳になるまでに、自分のやるべきことが見つかってよかったなって思う。

「音楽をやろうと思わなかったら、なにになっていたんだろう?」って思ったりするし……。もちろん、この先ずっと音楽でやっていけると決まったわけではないですし、どうなるかはわからないですけど、音楽を続けていきたいなって思えている……それだけで、今は頑張れるというか。

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アプリ情報

『Eggs』
『Eggs』

アーティストが自身の楽曲やプロフィール、活動情報、ライブ映像などを自由に登録・公開し、また、リスナーも登録された楽曲を聴き、プレビューや「いいね」等を行うことができる、アーティストとリスナーをつなぐ新しい音楽の無料プラットフォーム。登録アーティストの楽曲視聴や情報は、「Eggsアプリ」(無料)をダウンロードすると、いつでもお手もとでお楽しみいただけます。

料金:無料

リリース情報

Absolute area『あの夏の僕へ』
Absolute area
『あの夏の僕へ』(CD)

2018年8月8日(水)発売
価格:1,728円(税込)
EGGS-033

1. ドラマチックサマー
2. 失恋歌
3. がらくた
4. ひと夏の君へ
5. My home town
6. reborn

イベント情報

『Absolute area one man live 2018 「ドラマチックサマー」』

2018年9月7日(金)
会場:東京都 下北沢MOSAiC

『Absolute area one man live 2018 「ドラマチックサマー」追加公演』

2018年10月5日(金)
会場:東京都 下北沢MOSAiC

プロフィール

Absolute area
Absolute area(あぶそりゅーと えりあ)

2014年、高校の同級生で結成。平均年齢19歳。メンバー脱退を経て、2017年10月に現メンバーに今までに「YHMF」「MusicRevolution」など、高校生大会にて数々の受賞歴を持ち、2017年3月にはバンド初のワンマンライブを下北沢GARAGEにて開催。チケットはソールドアウト。7月からは、自主企画3ヶ月連続2マンシリーズ『ふたりのり』を開催。10代限定フェス『未確認フェスティバル2017』ファイナリストとして新木場STUDIO COASTに出演。年齢離れした高い技術に加え、ボーカル・山口諒也のソングライティング、歌声が魅力で、同世代からの絶大なる支持を得ている。2018年8月に『あの夏の僕へ』をリリース。今後大注目の若手3ピースギターロックバンド。

関連チケット情報

2018年9月7日(金)
Absolute area 「ドラマチックサマー」
会場:下北沢MOSAiC(東京都)
2018年10月5日(金)
Absolute area oneman「ドラマチックサマー」
会場:下北沢MOSAiC(東京都)

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