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ORESAMAが作る非日常の世界 ぽん×うとまるのアートワーク談義

ORESAMAが作る非日常の世界 ぽん×うとまるのアートワーク談義

ORESAMA『ワンダーランドへようこそ!~in STUDIO COAST~』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:垂水佳菜 編集:山元翔一(CINRA.NET編集部)

私は自分の日常をベースに、いろんな世界を見に行くっていうスタンスがすごく好きなんです。(ぽん)

うとまる:でもどうやって、その時代のアニメを見てたんですか?

ぽん:子どもの頃は家に1人でいることが多くて、CSのアニメチャンネルをずっと見てたんです。あの頃のアニメってわかりやすいものも多いじゃないですか? 1話完結だったり、いろんな世界に連れて行ってもらえるのがすごく楽しくて。セル画の感じも人間味があって、今もそういう作風の作品を見るとワクワクします。

CAP:左から:ぽん(ORESAMA)、うとまる

ぽん:それにバブル期に対する憧れもあったと思うんですよね。景気がいい感じというか、はちゃめちゃな感じ。

あとは、ずっとアニメしかやらないっていうのも、子どもとしては信じられなくて。普通は夕方18時から2本やって、次はニュースになってしまったりするけど、ずっとアニメばっかりやっているっていうのは夢のようで、すごく楽しかった記憶がありますね。『うる星やつら』の舞台は友引町っていうんですけど、私は子どもの頃からずっと友引町に住みたいと思っています(笑)。

—「いろんな世界に連れて行ってもらえる」っていうのは、今のORESAMAの表現ともリンクがあると言えるかもしれないですね。友引町への憧れも含めて。

ぽん:そうですね。私は自分の日常をベースに、いろんな世界を見に行くっていうスタンスがすごく好きなんです。ORESAMAのライブでも、みんなの生活がありつつ、ほんの少しの間、別の世界を、ワンダーランドを見せたい。自分たちにとっても、そういう場所でありたいし、そこに共感してくれる人もたくさん遊びに来てくれているんじゃないかって思うんですよね。

“銀河”のMVに出てくるモンスターは1950年代の低予算のモンスター映画がモデルになってるんです。(うとまる)

—うとまるさんの作風は、映画からも大きな影響を受けているそうですね。

うとまる:そうですね。アニメーションも好きですが映画からの影響も大きいと思います。

—1950年代のSFと、1980年代のホラーがお好きだとか?

うとまる:他にもギャング映画やミュージカル映画なんかも好きなんですが、SFとホラーは好きな作品が多いです。そういうジャンル映画って、大きい嘘が絶対必要なんですよね。人が死んだり、モンスターが出てきたりするシーンで、当然ですけど、実際に人が死んだり実在しないモンスターを連れてくるわけにはいかないですよね。それを撮るためには必ずギミックが必要で、想像もできない仕掛けとアイデアで驚くような映像を見せてもらうと感動します。現実にはありえないめちゃくちゃな色彩をライティングで表現したりとか、そういう表現主義的な作品が特に好きです。モンスターのデザインも、ちょっとコミカルだったり、デフォルメが効いてるデザインのものが好きですね。

うとまる

ぽん:“流星ダンスフロア”のミュージックビデオ(以下、MV)に出てくる星人間もそういう感じですか?

うとまる:星人間はなんだろう、偶然出てきた何かですが(笑)。わかりやすいところだと、“銀河”のMVに出てくるモンスターは1950年代の低予算のモンスター映画がモデルになってるんです。“銀河”の世界観は、そういうモンスター映画とか、パルプ雑誌の表紙みたいな、カラフルなSFの世界観にしたいと思ったときに、1950年代のモンスターの感じが合いそうだなって思って、オマージュを入れたんです。

ぽん:リアルなタッチから可愛くなるのが最高です!

“オオカミハート”は、こんなふうに音と私のイラストを合わせてもらえるんだって、感動が大きくて、すごく思い出深いです。(うとまる)

—やはり、映画好きのうとまるさんからすると、MVの仕事は楽しいですか?

うとまる:映像は楽しいですね。最初の“オオカミハート”は、今見るとイラストが甘いところもあるんですけど、こんなふうに音と私のイラストを合わせてもらえるんだって、感動が大きくて、すごく思い出深いです。

ぽん:“オオカミハート”はフルサイズがYouTubeに上がっていなくて、ラストの夏祭り感のあるイラストや、お正月感のあるイラストがとても好きだったのに、そこがみんなに見せられないことにずっと悶々としていたんですけど、『Hi-Fi POPS』(2018年リリースのメジャー1stアルバム)の初回盤にこれまでのMVを全て収録していただけたので……その気持ちは成仏しました(笑)。

CAP:左から:ぽん(ORESAMA)、うとまる

—“ワンダードライブ”のMVからは、実写との融合がスタートしましたね。

ぽん:“ワンダードライブ”は私の実写からうとまるさんのイラストになったり、その逆もあったり、うとまるさんの世界と共演している感じで、とても感動しました。あと、“Trip Trip Trip”の中盤くらいで、うとまるさんに描いていただいたキャラクターが下からワーっと出てきて、私とダンサーさんが真ん中で踊るシーンがあって。

うとまる:あのぎゅうぎゅうにいろんなイラストが入ってる感じが私もすごく好きですね。

うとまる:MVを作るときは、まず曲から映像のコンセプトを決めて、ぽんちゃんたちの衣装を見ながら「この色と形ならこういう世界が合うかな」という感じで、キャラクターイラストとサブのイラストをいっぱい作ります。監督である映像作家の佐伯(雄一郎)さんがモーションを作ってくれるので、それを見ながら一緒に詰めていく感じで完成させました。3DCGとかも、すごく楽しいですね。

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リリース情報

ORESAMA
『ワンダーランドへようこそ/秘密』

2019年1月3日(木・祝)配信

1. ワンダーランドへようこそ
2. 秘密

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  • イベント情報

    ORESAMA『ワンダーランドへようこそ~in STUDIO COAST~』
    ORESAMA
    『ワンダーランドへようこそ~in STUDIO COAST~』

    2019年2月2日(土)
    会場:東京都 新木場STUDIO COAST

    プロフィール

    ORESAMA(おれさま)

    渋谷から発信する音楽ユニット。80s'Discoをエレクトロやファンクミュージックでリメイクしたミュージックを体現!その新感覚はイラストレーター「うとまる」氏のアートワークやミュージックビデオと相乗効果を生んで新世代ユーザーの心を捉えている。2018年4月、メジャー1stアルバム「Hi-Fi POPS」をリリース。

    うとまる

    日米のポップカルチャーの影響を色濃く受けたキャラクター造形と色彩表現が特徴の作家。CDジャケット、MV、雑誌への作品提供から、キャラクターデザイン、コスチューム原案、漫画制作、プロダクト開発など幅広く活動中。アメコミを彷彿とさせるポップなイラストレーションで、ポップカルチャーシーンで活躍するアーティストへのアートワーク提供も行なう。クリエイティブチーム《POPCONE》所属。

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