パゴダの影でカメラが捉えた、もう一つのビルマのドキュメンタリー『ビルマ、パゴダの影で』

軍事政権による弾圧、アウン・サン・スー・チー氏の軟禁について報道されるビルマに入り、国境近くを転々としている少数民族の生活や、反政府勢力武装組織の兵士たちを取材したドキュメンタリー映画『ビルマ、パゴダの影で』がアップリンクX(東京・渋谷)にて3月15日から公開される。

スイスのドキュメンタリー作家アイリーヌ・マーティー氏が綿密な取材や交流を重ね、厳しい規制の敷かれるビルマ政府に「観光用PRビデオの撮影」と偽り、ビルマの奥地をカメラに収めた。たどりついた先では幾千、幾万もの人々が過酷な生活を強いられていた。難民の少年たちの証言をはじめ、信じがたい真実が突きつけられる。

迫害に怯え、日々生き延びることさえままならぬ国内避難民の少数民族、20年以上も故郷に戻ることが許されない難民、そして民主化の希望を胸に戦う反軍事政権武装組織の兵士達の証言を求め、政府からの撮影許可がおりない中で撮影された本作は、今なお迫害され続ける人々の叫びを伝える貴重なドキュメンタリーだ。

3月15日の公開に先駆けて、アイリーヌ・マーティー監督が来日。2月5日(火)にはUPLINK FACTORY(東京・渋谷)、2月6日(水)には築地本願寺(東京・築地)にて上映+トークイベントを開催する。

『ビルマ、パゴダの影で』
2008年3月15日(土)よりアップリンクXにてロードショー
2004年/スイス/Video/カラー/74分/16:9/英語、ビルマ語、カレン語、シャン語、他
監督:アイリーヌ・マーティー
協力:在日ビルマ人共同実行委員会(JAC)、ビルマ市民フォーラム、ビルマ情報ネットワーク、アムネスティ・インターナショナル日本、社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)、難民支援協会、アーユス仏教国際協力ネットワーク、アジア女性資料センター、wam女たちの戦争と平和資料館、スイス大使館
配給宣伝:アップリンク

「上映+トークイベント」
2008年2月5日(火)
会場:UPLINK FACTORY(東京・渋谷)
出演:アイリーヌ・マーティー監督+ゲスト
開場19:00 上映 19:30~20:44(74分)
トーク 20:50~22:30
料金:1,800円

2008年2月6日(水)
会場:築地本願寺 ブディストホール(東京・築地)
出演:アイリーヌ・マーティー監督、根本敬教授(上智大学外国語学部、ビルマ近現代史専門)、在日ビルマ人カレン民族の女性
開場18:30 上映 19:00~20:14(74分)
トーク 20:20~21:30
料金:1,800円

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