金原ひとみの芥川賞作品『蛇にピアス』が映画化、監督は蜷川幸雄

弱冠20歳にして「芥川賞」を受賞した金原ひとみのデビュー小説を、世界的な舞台演出家の蜷川幸雄が映画化した『蛇にピアス』が、9月より渋谷シネマGAGA!ほか全国で上映される。

原作は主人公が、自らも舌にピアスを入れたり、背中に入れ墨を彫るなど、次第に肉体改造の深みにハマっていき、激しい愛におぼれていくというもの。小説に忠実だという映画版は、暴力や性描写も多く「R-18」指定の内容となっている。

渋谷を徘徊する19歳の少女ルイ(吉高由里子)は、クラブで知り合ったアマ(高良健吾)の蛇みたいに割れた舌(=スプリットタン)に心を奪われる。後日、アマに連れて行かれた妖しげな店で、全身に刺青を施し、顔じゅうにピアスのある店長のシバ(ARATA)に、舌ピアスをあけてもらう。その日以来、彫り師のシバに強い憧れを抱いたルイは、自分にも最高の絵を刻みたいと思うようになるが…。

今回、映画初主演となる吉高由里子だが、本作ではピアスや刺青だけでなく、激しい性描写が要求されるハードな役を弱冠19歳ながら見事に演じ切っている。「世界のニナガワ」監督も「彼女を選んで間違いなかった」とコメントするなど、今後が期待される女優の瑞々しい演技が光る作品だ。

『蛇にピアス』
2008年9月より、渋谷シネマGAGA!、新宿バルト9、シネ・リーブル池袋他全国ロードショー
原作:金原ひとみ
監督:蜷川幸雄
出演:
吉高由里子
高良健吾
ARATA
あびる優
ソニン
特別出演:
市川亀治郎
井手らっきょ
小栗旬
唐沢寿明
藤原竜也

2008年/日本/カラー/123分/R-15
配給:ギャガ・コミュニケーションズ Powered by ヒューマックスシネマ

(画像:© 2008「蛇にピアス」フィルムパートナーズ)

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