名作映画へのオマージュ? アレックス・コックス最新作『サーチャーズ2.0』は荒野の復讐劇

『シド・アンド・ナンシー』『レポマン』などのパンキッシュでカルト的な作品で知られるアレックス・コックスの最新作『サーチャーズ2.0』が、1月10日(土)から公開される。

インディペンデントで自由な実験精神にこだわり続けるアレックス・コックスと、「B級映画の帝王」ロジャー・コーマンとが手を組んだ本作。彼らが愛する数々の映画にオマージュを捧げるという大義名分の元に、ハリウッド映画産業からアメリカ社会までをも痛烈に批判する、痛快な荒野の復讐劇だ。

ストーリーは、子役時代に残虐な脚本家に虐待されたトラウマをもつB級西部劇の2人の中年役者が、ロサンジェルスからアリゾナの荒野へと復讐の旅に出るというもの。驚愕のラストシーンは、名匠ジョン・フォード監督の映画『捜索者(原題 : The Searchers)』で有名なロケ地「モニュメント・バレー」で繰り広げられ、『続・夕陽のガンマン』を彷彿とさせつつも全く異なる、映画史上最狂の死闘へと発展していく…。

モニュメント・バレーの対決のシーンは、「マカロニ・ウエスタン」の影響を受けたものとなっている。これは、コックス自身が関心を持つイラク戦争への政治的メッセージを伝えたかったためでもあった。観客を楽しませつつも、そういった問題を織り込むコックスのこだわり映画が完成した。

『サーチャーズ2.0』

2009年1月10日(土)より、渋谷アップリンクX、吉祥寺バウスシアター、横浜ジャック&ベティにてロードショー

監督・脚本・編集:アレックス・コックス

音楽:ダン・ウール

キャスト:
デル・ザモーラ
エド・パンシューロ
ジャクリン・ジョネット
サイ・リチャードソン
ザン・マクラ―ノン

配給・宣伝:アップリンク

(画像:©2007 COWBOY OUTFIT, LLC PRODUCTION)

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