モダン・スイマーズの蓬莱竜太作『304』が再演、6人の男女が集まる部屋を覗く息詰まるドラマ

『まほろば』で第53回岸田戯曲賞を受賞した、モダン・スイマーズの蓬莱竜太が脚本を手がけた舞台『304』が、8月27日(木)から9月1日(火)まで、池袋のあうるすぽっとにて上演される。

舞台は古びたビルの「304」号室。そこにいるのは、数年前まで高校の同級生だった5人の男女。いつも、ボスの松崎がどこからか怪しげな仕事を持ってくる。不思議に思いながらも、割りが良いその仕事で生計を立てる秋山、辻本、木内、真鍋の4人。雑然としてはいるが平穏に過ぎていく毎日に、ふと異変が起きる。突如呼び鈴が鳴り、椎名という男が土足で入ってきたのだった。

蓬莱竜太は難解さに陥ることなく「リアルで人間らしさ溢れる」作風で、20~30代後半の同世代に支持を得ている人気作家。本作は蓬莱の演出で、2004年に同劇団で初演されており、今回の演出は扉座出身の茅野イサムが手がけている。キャストにも映画『不灯港』で無骨な漁師を見事に演じた小手伸也など、多彩なメンバーが揃う。

ダーティな雰囲気を醸し出しつつも、濃厚な人物たちのシュールなやり取りに噴出してしまうシーンも。そして後半では、緊張感みなぎる急展開を迎える。気鋭の作家による極上のエンターテインメントを、ぜひ劇場で味わっておきたい。

『304』

2009年8月27日(木)~9月1日(火)※全7回公演
会場:あうるすぽっと

作:蓬莱竜太(モダンスイマーズ)
演出:茅野イサム

出演:
青柳翔
津田健次郎
富岡晃一郎
小手伸也
岩倉沙織

平良政幸

料金:前売・当日共に4,500円(全席指定)

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