原雅明の単行本『音楽から解き放たれるために──21世紀のサウンド・リサイクル』の刊行を記念したトークショーが、青山ブックセンター六本木店にて開催される。原は音楽ライターとしての活動だけでなく、レーベル運営、海外アーティストの招聘やイベント企画も行なっている人物。
同書は、音楽史のエポックメイキングであった90年代半ばを起点とし、この約15年間の間に一体何が起きたのか、どのような変遷を音楽シーンは辿ったのかを、真摯に追究する音楽と社会の関係性を探るリアルな音楽論。これまでに原が発表してきた原稿、ライナーノーツだけでなく、当時のシーン概略とディスクガイドからも90年代の音楽シーンを学ぶことができるだろう。
トークイベントには、雑誌『STUDIO VOICE』元編集長であり、ライター、音楽活動などでも知られる松村正人がゲストに登場。音楽にまつわる多様な状況に向き合うこと、音楽業界に未来を見出すために何が必要なのかなど、第一線で思考してきた2人ならではのトークが繰り出しそうだ。
『音楽から解き放たれるために』(フィルムアート社)刊行記念トークイベント
「音楽と状況と現場」を考える
2009年12月11日(金)19:30~
会場:青山ブックセンター六本木店 店内2階
出演:
原雅明
松村正人
料金:無料