学術標本と現代アートによるひとつの世界『ファンタスマ――ケイト・ロードの標本室』

オーストラリアの若手現代アーティスト、ケイト・ロードによる日本初の展覧会『ファンタスマ――ケイト・ロードの標本室』が、東京・文京区の東京大学総合研究博物館小石川分館で11月6日から開催される。

ロードは、学術的・博物学的な背景を持ちながらも、色鮮やかなフェイクファーや樹脂、フラワーペーパーなどを組みあわせ、動植物をモチーフとした彫刻作品や、バロックやロココ調の部屋やジオラマを思い起こさせるインスタレーションを制作するアーティスト。世界でも注目を集め、本国オーストラリアでは美術業界に加え、『VOGUE』や『NYLON』など女性ファッション誌でも紹介されている。

同展では、同館の常設展『驚異の部屋』をベースに、同館所蔵の剥製や鉱物、珊瑚、昆虫、魚類などの学術標本と、それにインスピレーションを得たサイトスペシフィックなロードの新作を織り混ぜたインスタレーションを展開。明治期に旺盛した擬洋風建築(当時の大工が見よう見まねでつくった洋館風の建物)として国の重要文化財にも指定されている同館の中に、カラフルな小部屋「ケイト・ロードの標本室」が出現するほか、館内全体にもロードの小作品や学術標本が散りばめられ、展示空間は歴史と現代が入り混じる重層した世界へと様変わりする。

同館とロードの出会いが作り出す「あるかもしれない世界」(=ファンタスマ)が、博物学・美術の境界を越えて、現代におけるアートとはなにかを問いかけるだろう。

インターメディアテク(IMT)プレイベント小石川分館特別展示
『ファンタスマ――ケイト・ロードの標本室』

2010年11月6日(土)~12月5日(日)
会場:東京都 文京区 東京大学総合研究博物館小石川分館
時間:10:00~16:30(ただし入館は16:00まで)
休館日:月、火曜(11月23日(火・祝)は開館)
入場料:無料

関連イベント

『アーティスト・トーク』

2010年11月6日(土)
時間:14:00~15:00
定員:50名(申込不要、先着順)
※逐次通訳あり

『ワークショップ』

2010年11月28日(日)
時間:14:00~16:00
定員:12名(要申込)

(画像上から:rainbow squirrel,2009, ミクストメディア, 撮影 Graham Baring、pink antelope, 2009, ミクストメディア, 撮影 Graham Baring、crystalised menagerie, 2009, ミクストメディア, 撮影 Graham Baring、some kind of empire(展示風景), 2006, ミクストメディア, 撮影 Chris Von Menge、全画像:Kate Rohde, Courtesy of the artist and Karen Woodbury gallery, Melbourne)

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