サウンドアートの歴史と新たな発展を示す研究書籍、前書きにジム・オルーク

サウンドアートの歴史とその発展、新たな展望を示す新しいサウンドアート研究書籍『SOUND ART ──音楽の向こう側、耳と目の間』が、フィルムアート社から刊行された。

同書は、ニューヨークアンダーグラウンドの熱気の中で過ごし、音楽家、ミニマル・ミュージック研究家、ジャーナリストとして様々な顔を持つアラン・リクトが著したもの。アカデミックなカテゴリーから脱し、現場において皮膚感覚で得た「音」をめぐる「アート」のさまざまな事象から、サウンドアートの地図の作成を試みている。

内容は、「サウンドアートとは何か」「環境とサウンドスケープ」「音と美術の世界」といった考察から、サウンドアートを取り巻くアーティストのバイオグラフィまで約350ページにわたり凝縮されている。

さらに前書きをジム・オルークが担当。同書の中でジムは「本書を読んだあと、音に目を向けたあなたは、それが音なのかアートなのかを自問することになるだろう。そしてまたもやスタート地点に立つことになる。」と記している。

ジョン・ケージからデストロイ・オール・モンスターズ、ルイジ・ルッソロから池田亮司まで取り扱った同書は新しいサウンドアート研究の決定版といえるだろう。

『SOUND ART ──音楽の向こう側、耳と目の間』

2010年4月23日発売
著者:アラン・リクト(日本語版特別寄稿:恩田晃)
翻訳:荏開津広、西原尚
監訳:木幡和枝
価格:2,625円(税込)
発行:フィルムアート社

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