ニュース

鮮やかに彩られた虫たちの断片、抽象的と具象の間を描く筒井伸輔個展

画家・筒井伸輔の個展が、東京・市ヶ谷のMizuma Art Galleryで6月12日から開催される。

半透明な蜜蝋の質感を生かした深みのある作品は、身近で採集した蟻や蜂、蛾といった小さな昆虫の死骸一部分が拡大されており、顕微鏡写真で取り出した自然の形をそのままトレースして作られているという。主観をそぎ落として作り上げられるそれらの表現に毒々しい彩色を施し、また意識的にモチーフをトリミングすることでより印象的な作品に仕上がっている。

同展では、キャンバス作品やドローイングに加え、実際に筒井が使用している顕微鏡を展示する予定。顕微鏡を覗き、ミクロの先にあるものを確かめることでより作品世界が体感できるだろう。

ノスタルジックな幻影ではなく確かな存在であり、また別の対象物へとつながっていく無限の連鎖を提示する筒井作品。対象物と真摯に向き合った絵画表現の変遷を、ぜひ目撃してほしい。

『筒井伸輔展』

2010年6月12日(土)~7月17日(土)
会場:Mizuma Art Gallery
時間:11:00~19:00
休廊日:日・月曜、祝日

(画像:2010 ロウ、オイルパステル、キャンバス、パネル 134.3×84.2cm © TSUTSUI Shinsuke Courtesy Mizuma Art Gallery)

2010 ロウ、オイルパステル、キャンバス、パネル 134.3×84.2cm © TSUTSUI Shinsuke Courtesy Mizuma Art Gallery
2010 ロウ、オイルパステル、キャンバス、パネル 134.3×84.2cm © TSUTSUI Shinsuke Courtesy Mizuma Art Gallery
2010 ロウ、オイルパステル、キャンバス、パネル 134.3×84.2cm © TSUTSUI Shinsuke Courtesy Mizuma Art Gallery
2010 ロウ、オイルパステル、キャンバス、パネル 134.3×84.2cm © TSUTSUI Shinsuke Courtesy Mizuma Art Gallery
画像を拡大する(2枚)

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

BIM“Wink”

BIMの新作『NOT BUSY』より“Wink”の映像が公開。ゆるめに結んだネクタイは軽妙洒脱でも、背伸びはしない。どこか冴えない繰り返しのなかで<だって俺らの本番はきっとこれから>と、吹っ切れなさもそのままラップして次へ。BIMの現在進行形のかっこよさと人懐っこさがトレースされたようなGIFアニメが最高にチャーミング。(山元)

  1. 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 時代を先取りした画期的作品 1

    『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 時代を先取りした画期的作品

  2. 坂口恭平の権力への抵抗。音楽は記憶を思い出させ人を治療する 2

    坂口恭平の権力への抵抗。音楽は記憶を思い出させ人を治療する

  3. 能町みね子が『ヨコトリ』で考えた、わからない物事との対峙 3

    能町みね子が『ヨコトリ』で考えた、わからない物事との対峙

  4. 『鬼滅の刃』劇場版公開記念集英社連合企画、20誌それぞれにオリジナル付録 4

    『鬼滅の刃』劇場版公開記念集英社連合企画、20誌それぞれにオリジナル付録

  5. ラブリーサマーちゃん、真摯さを胸に語る ノイジーな世界に調和を 5

    ラブリーサマーちゃん、真摯さを胸に語る ノイジーな世界に調和を

  6. King Gnuが日本初の「レッドブル・アーティスト」に 「Go Louder」始動 6

    King Gnuが日本初の「レッドブル・アーティスト」に 「Go Louder」始動

  7. 柳楽優弥、三浦春馬、有村架純が戦時下の若者役 映画『太陽の子』来年公開 7

    柳楽優弥、三浦春馬、有村架純が戦時下の若者役 映画『太陽の子』来年公開

  8. 勝井祐二と山本精一が語る 踊るという文化とROVOが瀕する転換点 8

    勝井祐二と山本精一が語る 踊るという文化とROVOが瀕する転換点

  9. 暮らしと仕事と遊びとアート。すべてを越えて繋がる東東京の生活 9

    暮らしと仕事と遊びとアート。すべてを越えて繋がる東東京の生活

  10. 小栗旬×星野源、野木亜紀子脚本の映画『罪の声』場面写真一挙公開 10

    小栗旬×星野源、野木亜紀子脚本の映画『罪の声』場面写真一挙公開