ハプニング続きの美術館改装工事に迫ったドキュメンタリー、美術館の裏側まで捉える

オランダ最大規模の美術館の改装工事を追ったドキュメンタリー映画『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』が、8月21日より渋谷ユーロスペースほか全国で公開される。

2004年、レンブラントの「夜警」やフェルメールの「牛乳を注ぐ女」などの数々の傑作を有するアムステルダム国立美術館の大規模な改装工事がはじまった。意気揚々と解体がスタートするが、美術館を貫く交通路が閉鎖されることから、地元のサイクリスト協会をはじめとする市民の猛反対が起きてしまう。それ以降も市民の様々な要望に振り回され、美術館と建築家が築き上げてきた建築プランはあえなく却下。ついには工事自体が中断してしまう。生まれかわるはずだった「市民のための美術館」はいったいどうなってしまうのだろうか。

監督を努めたのは、これまでホロコーストなどを扱ったドキュメンタリー作品で評価されてきた女性監督ウケ・ホーヘンダイク。オランダ随一の観光資源が何年も閉館したままになるという大騒動の中で、理想主義で飄々とした館長や一癖も二癖もある学芸員たち、オランダの国民性にふりまわされるスペイン人建築家実など、400人にも及ぶ関係者への綿密な取材を経て、冷静な観察力と完璧なカメラワークでユーモラスに迫っている。

また、学芸員たちが展示作品をシビアに取捨選択していく過程や、修復士が技術を駆使して絵画を元の姿に蘇らせる様子など、普段見ることのできない美術館の裏側も捉え、威厳に満ちた単なる建造物ではなく、生身の人間が創り出す生きた空間である美術館を映し出す。

『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』

2010年8月21日より渋谷ユーロスペース他全国ロードショー
監督:ウケ・ホーヘンダイク
撮影:
サンダー・スヌープ
グレゴール・メールマン
アドリ・スフローヴェル
パウル・コーヘン
編集:ハイス・ゼーヴェンベルヘン
録音:マーク・ウェスナー
音楽:
エルコ・ヴァン・デ・メーベルフ
クリスティアーン・ヴァンヘメルト
配給:ユーロスペース

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