交通事故で記憶を失ったディジュリドゥ奏者のGOMAが描く『記憶』展

ディジュリドゥ奏者のGOMAによる『記憶』展が、8月24日から東京・南青山のPLSMISで行われる。

GOMAは昨年11月に交通事故に遭遇。特に目立った外傷がなかったため、事故当日は頸部外傷性症候群と診断されていた。しかし、その後の生活の中で記憶が断片的であることが発覚し、事故による外傷性脳損傷によって高次脳機能障害を発症したことがわかったという。

GOMAのオフィシャルサイトでは、事故からこれまでの経過がGOMA自身の言葉で綴られており、その中で「ディジュリドゥも、最初はこれが楽器はもちろんのこと、何なのかさえわからなかった。自分の演奏する映像を見て、何も考えないで口を付けたら音が出た。吹くことができた。ディジュリドゥを吹くことを身体が覚えていた。」と当時の様子を振り返っている。

『記憶』展では、事故後にGOMAが突然描きはじめたという絵画作品を紹介。作品についてGOMAは「「俺は絵を描くことが仕事なんだ」と思って筆を手にした。心に隙があると恐怖心が襲ってくるのでその恐怖心と不安を乗り越えるために、絵に向かう。何を描くかではなくて、ふっと浮かんだものを描くだけ。なぜほとんど描いたことがなかった絵だったのか、それは今でもわからない。ただ夢中になれるものが欲しかったのかもしれない。絵を描くことによって、すごく救われた自分がいる。」と語っている。

現在のGOMAはリハビリに励みながら、日常のほとんどをディジュリドゥの練習か、絵画の制作で過ごしているという。会期中には、GOMAのこれまでの活動をまとめたDVD上映と、アコースティックライブイベントを予定。『記憶』展の開催を記念して今秋に発売が予定されているセレクトアルバム『You Are Beautiful』の先行発売も行われる。

Goma『記憶』展

2010年8月24日(火)~8月29日(日)13:00~21:00
会場:PLSMIS

DVD上映会とGoma Acoustic LIve

2010年8月27日(金)OPEN 18:00 / START 19:00
2010年8月28日(土)OPEN 18:00 / START 19:00
料金:3,000円
※イベントの予約方法は7月15日にオフィシャルウェブサイトで発表予定

(画像上:GOMA、画像中:タイトル:無題 ©GOMA photo:Souichiro Fukuda、画像下:タイトル:無題 ©GOMA photo:Souichiro Fukuda)

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