ドキュメンタリーとフィクションが交錯する新たな映画表現、映画『シルビアのいる街で』

ホセ・ルイス・ゲリン監督の6作目となる映画『シルビアのいる街で』が、8月7日から渋谷シアター・イメージフォーラムで公開される。

6年前に愛しあった女性、シルビアの面影を求めて想い出の地を彷徨う画家志望の青年。カフェのガラス越しに見つけた見慣れた美しい女性の後を追いはじめ、中世風の美しい街並みで追跡劇を繰り広げる。女性に「シルビア」と声をかけたが何の反応もなく、彼女が乗り込んだ市電に青年も乗り込んでいく。

全編のロケーション撮影は、中世の街並みと先端技術の粋を集めた鉄道が違和感なく同居し、無国籍な風情をかもしだすフランスの古都ストラスブールで敢行。人々のざわめきや市電の通過音など、街のノイズをオーケストラのように奏でる見事な音響設計と、ガラスの反射や市電の窓からとらえた移動する風景の光溢れる美しい画面の連鎖が、見る者を魅了するだろう。

映画『ミツバチのささやき』や『エル・スール』などを手がけたビクトル・エリセ監督が「今のスペインでもっとも優れた映画作家」と断言するホセ・ルイス・ゲリンの映像美を堪能して欲しい。

『シルビアのいる街で』

2010年8月7日(土)より渋谷シアター・イメージフォーラムにて全国順次公開
監督・脚本:ホセ・ルイス・ゲリン
キャスト:
グザヴィエ・ラフィット
ピラール・ロペス・デ・アジャラ
ターニア・ツィシー
配給:紀伊國屋書店、マーメイドフィルム

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