秋山祐徳太子&しりあがり寿の共同展『ブリキの方舟』、ユーモアによる鎮魂と救済提示

現代美術作家・秋山祐徳太子と漫画家・しりあがり寿による共同企画展『秋山祐徳太子+しりあがり寿 ブリキの方舟』が、10月29日から広島の広島市現代美術館で開催される。

秋山祐徳太子は、ポップハプニングと称するパフォーマンスを1960年代以降から展開しているアーティスト。男爵や仏像をかたどったブリキによる彫刻作品も継続的に制作していることでも知られている。対するしりあがり寿は、1985年に漫画『エレキな春』でデビューして以来、独自の作風で活躍を続ける漫画家。近年ではエッセイ、映像、アートなど多方面に創作の幅を広げている。

同展では、各々が手掛けたこれまでの作品を展示。それぞれの歩みを一挙に楽しめる内容となっている。また、両者の共同制作による展示空間『ブリキの方舟』では、ユーモアとパロディーで社会と向き合ってきた2人ならではの鎮魂と救済の形が提示される。そのほか、震災後の日本が見舞われている困難な状況を踏まえたそれぞれの作品も展示する。

会期中の10月30日には2人によるトークイベントが実施されるほか、しりあがり寿の映像作品を一挙に上映する『しりあがり映画祭』、東京都知事選への出馬経験を持つ秋山によるワークショップ『選挙ポスターをつくろう!』や、「恥のソムリエ」とも呼ばれる秋山による『恥の大品評会』など、数々のイベントが予定されている。詳細は同展の特設ウェブサイトで確認して欲しい。

なお、特設ウェブサイトでは、同展開催までの道のりを捉えたドキュメント映像が公開されているので、こちらもチェックしてみよう。

共同展覧会
『秋山祐徳太子+しりあがり寿 ブリキの方舟』

2011年10月29日(土)~2012年1月9日(月・祝)
会場:広島県 広島市現代美術館
時間:10:00~17:00(入場は閉館30分前まで。11月3日は19:00まで開館延長)
休館日:月曜日(12月27日~1月1日、4日は休館、1月2日、3日、9日は開館)
料金:一般1,000円 大学生700円 高校生500円

『秋山祐徳太子+しりあがり寿 アーティスト対談』
2011年10月30日(日)14:00~15:30
会場:広島県 広島市現代美術館ミュージアムスタジオ
料金:無料(申込不要)

『しりあがり映画祭』
2011年11月3日(木・祝)
会場:広島県 広島市現代美術館ミュージアムスタジオ
料金:無料(申込不要)
※開館時間中繰り返し上映

『新・オヤジの小言会議』
2011年11月23日(水・祝)14:00~16:00
座長:しりあがり寿
対象:20歳以上
定員:20名(要事前申込み)

『こどもワークショップ 選挙ポスターをつくろう!』
2011年12月17日(土)14:00~16:00
講師:秋山祐徳太子
対象:小学3年生以上
定員:20名(要事前申込み)

『恥の大品評会』
2011年12月18日(日)14:00~15:00
会場:広島県 広島市現代美術館ミュージアムスタジオ
料金:無料(申込不要)

(画像上から:秋山祐徳太子『瞑想のオブジェ』1999 しりあがり寿『オヤジ』2011、秋山祐徳太子(左)Courtesy of Yutokutaishi Akiyama しりあがり寿(右)©Shiriagari Kotobuki、しりあがり寿『オレの王国、こんなにデカイよ』 横浜美術館のでの展示 撮影:菅谷守良 提供:横浜美術館、秋山祐徳太子『牛と男』2007)

  • HOME
  • Art,Design
  • 秋山祐徳太子&しりあがり寿の共同展『ブリキの方舟』、ユーモアによる鎮魂と救済提示

Special Feature

Crossing??

CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?

詳しくみる

JOB

これからの企業を彩る9つのバッヂ認証システム

グリーンカンパニー

グリーンカンパニーについて
グリーンカンパニーについて