反骨と躍動、日独の若手異色ペインター2人展『黒川知希/タティアナ・ドール』展

1970年代生まれの日独ペインターによる2人展『黒川知希 / タティアナ・ドール 新作展』が、5月21日から東京・白金のNANZUKA UNDERGROUNDで開催される。

黒川知希は、1975年生まれのペイントアーティスト。美術の高等教育を一切受けずに独学で絵を学び、既存の価値やルールに縛られない反骨精神に基づいて、大胆な挑戦を試みている作家。常識をいかに視覚的に裏切れるかというテーマや、既存の価値に対するアンチテーゼを含んだ創作姿勢を貫いている。その作品は、現代社会の中でアーティストとして生きる問題意識を投げかけているといえるだろう。

対するタティアナ・ドールは、1970年に旧西ドイツのブルクシュタインフルトに生まれ、デュッセルドルフ芸術大学を卒業したアーティスト。彼女が描く対象は、子供の玩具から自動車、飛行機、道路標識、歴史的名画、あるいは映画やテレビゲームのワンシーンまで、多くは同時代性を感じさせる事物だ。2010年にもNANZUKA UNDERGROUNDで展覧会を行い、高級車ランボルギーニ・レヴェントンを巨大サイズで描いた作品で注目を集めた。

同展では、2人の新作を展示。時にはその作品のサイズが10メートルにも及ぶ両者の作品は、ペインティングの力を信じてハードワークを続けた結晶のように、見る者に迫ることだろう。


『黒川知希 / タティアナ・ドール 新作展』

2011年5月21日(土)~6月18日(土)
会場:東京都 白金 NANZUKA UNDERGROUND
時間:11:00~19:00
休廊日:日、月曜、祝日

(画像上から:Tomoki Kurokawa [ Our life ] Acrylic Painting on Canvas 1620 × 1303 mm 201、Tatjana Doll [ DUMMY Cat Shinkansen (Nalan) ] Enamel on Canvas 200 × 100 cm 2007、Tomoki Kurokawa [ Those days ] Acrylic Painting on Canvas 500 × 606 mm 2011、Tomoki Kurokawa [ Watermelon ] Acrylic Painting on Canvas 1940 × 1620 mm 2011、Tatjana Doll TECHNIC_.Subway Computer Game 2009 200 x 300 cm enamel on canvas)

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