チームラボと阪大研究チームが共同開発、3D人体解剖サイト『TEAMLAB BODY』公開

ウルトラテクノロジスト集団・チームラボと大阪大学教授の菅本一臣が共同設立したTEAMLAB BODY株式会社が、3D人体解剖サイト『TEAMLAB BODY(ベータ版)』を無料公開している。

同サイトでは、整形外科医師である菅本教授の監修のもと、人体の全身の筋肉、神経、血管、骨、関節をビジュアル化。精度の高い骨格の形態や動き、筋肉の収縮などを表現した3Dモーショングラフィックスが公開されている。

菅本教授が所属する大阪大学運動器バイオマテリアル研究室チームは、生きた人間の関節の三次元的な動きを解析する手法を世界で初めて開発。その結果、人間が自分の意志で動かした関節の動きは、従来の献体を用いた動きとは異なることが明らかとなったという。これに着目した同研究チームは20~30名の協力者を募り、10年以上にわたって全ての関節の形態や動きをCTやMRIで撮影し、解析を行ってきた。その抽出データを用いて開発されたのが『TEAMLAB BODY(ベータ版)』だ。

現在は、立位静止状態の3Dビジュアルが公開されているほか、骨のモーション・筋肉のモーションの一部を公開。今後はiPad版やAndroid版のリリースを予定しているほか、サービスのアップデートを重ねていく。将来は、医療・リハビリ現場、医学生の学習用としてはもちろん、エンターテインメント分野などへの応用やデータのライセンス提供を視野に入れ、幅広い場面で活用できるサービスを目指していくという。

なお、同サービスは公開初日にアクセスが集中したため、閲覧が難しくなっていた時期もあったが現在は復旧している。

(画像:『TEAMLAB BODY(ベータ版)』より)

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