ブラジルの先鋭ストリートアーティスト個展、民俗性と宗教性を融合した多様な表現

2014.02.26 Wed

ブラジル人ストリートアーティストのステファン・ドイチノフの個展『JUREMA PRETA』が、2月28日から東京・渋谷のDIESEL ART GALLERYで開催される。

ステファン・ドイチノフは、サンパウロを拠点に活動するアーティスト。牧師の息子という生い立ちを背景に宗教アートの視覚的ボキャブラリーを身につけ、アフリカ系ブラジルの民俗的イメージやバロック様式の宗教的イメージを独自に組み合わせた表現方法を展開している。これまでに、ブラジルのサンパウロ美術館、アメリカのサンディエゴ現代美術館、ニューヨークのジョナサン・レヴァイン・ギャラリーをはじめ、アメリカ、ブラジル、ヨーロッパ各国の美術館やギャラリーで作品を展示している。

日本初個展となる『JUREMA PRETA』展では、女性像「黒のジュレマ」をメインに、陶器の立体作品、ペインティング、木版画、シルクスクリーン、リトグラフ、インスタレーションなど幅広い技法や素材を用いて、ドイチノフの独特なアイコンやシンボルの世界から生まれた多様な作品を展示。会期中は展示作品のほか、既に完売している2008年の初作品集『CALMA』の続編とも言える第2作『CRAS』も販売される。なお同展は、2冊の作品集を発行するドイツ・ベルリンの出版社ゲシュタルテンがキュレーションを手掛けている。