ニュース

串田和美がチェーホフ初演出 『24番地の桜の園』に高橋克典、小林聡美ら

左上から時計回りに高橋克典、風間杜夫、八嶋智人、小林聡美、美波、松井玲奈
左上から時計回りに高橋克典、風間杜夫、八嶋智人、小林聡美、美波、松井玲奈

舞台『24番地の桜の園』が、11月9日から東京・渋谷のBunkamura シアターコクーン、12月2日から長野・松本のまつもと市民芸術館、12月8日から大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。

『24番地の桜の園』は、アントン・チェーホフの戯曲『桜の園』を下敷きに、串田和美と木内宏昌が新たに脚色した作品。チェーホフが最晩年に執筆した『桜の園』では、財産が尽き、「桜の園」と呼ばれる領地の売却を迫られた地主家族が没落していく様が描かれる。

かつて桜の園で農奴として雇われ、現在は商人として成功を収めているロパーヒン役を高橋克典、桜の園を所有する地主・ラネーフスカヤ役を小林聡美が演じる。共演者に風間杜夫、八嶋智人、松井玲奈、美波、大堀こういち、池谷のぶえ、尾上寛之、北浦愛、大森博史、久世星佳、串田和美が名を連ねている。また音楽は太田惠資が担当し、ミュージシャンと共に生演奏するほか、振付を黒田育世(BATIK)が手掛ける。

高橋と小林は今回が初共演。高橋は小林について「以前、どこかの駐車場でお見受けした時の、柔らかそうでかつ芯の強そうな印象があったことを覚えています」とコメントしており、小林は当時の印象を「とても爽やかでお優しそうなかただな、と」と振り返っている。チェーホフ作品の演出を初めて手掛ける串田は、「今ならできるかなと思ったのが最初のきっかけです。ロシアの古い話だけれど、太宰治がチェーホフに惹かれて『斜陽』を書いたように、日本人にもわかるノスタルジーがある」と述べている。

チケットの発売日時は、東京公演が8月20日10:00、大阪公演が9月10日10:00となる。松本公演の発売は8月下旬を予定している。

串田和美のコメント

初のチェーホフ作品に取り組もうと思った理由、現時点での演出プランについて
チェーホフ作品はよく上演されていますが、自分からは遠い世界のもので、一生演出はしないだろうと思っていました。でも、ここ数年色んな作品で色んなアプローチの方法を試してきて、今ならできるかなと思ったのが最初のきっかけです。
ロシアの古い話だけれど、太宰治がチェーホフに惹かれて『斜陽』を書いたように、日本人にもわかるノスタルジーがある。ノスタルジーという感覚の中には、後ろ向きばかりではなく、未来を見つめるための要素があるのではないかと思っています。
先日、チラシビジュアルのために動いているトラクターの撮影をしたのですが、古い家を壊して新しい土地にしていく行為は、ある意味では暴力的な破壊のイメージがあるけど、新しい建設みたいなイメージもあり面白いなと思いました。この作品もそういったものを内包したものになるかなと思っています。

高橋克典、小林聡美のキャスティングについて
役柄に関わらず、全ての出演者が与えてくれるものがあるので、“誰が何をしてくるだろう!?”という期待がすごくあります。
小林聡美さんは初めてご一緒しますが、以前から、既成の演技とは何か違う印象がありました。どの役柄にも可能性を持たせて作っていこうと思っている作品の中でこの役を考えた時に、普通の『桜の園』のラネーフスカヤ像とは違う存在感が出たらすごく面白いと思っています。
高橋克典さんは舞台2本を一緒にやって久しぶりに再会したのですが、50歳を過ぎたのに青年の悶々としたものをテレビで活躍しながらもずっと持ち続けていて、火が消えずにまだあるのだと分かって感動しました。
(ビジュアル撮影の現場で)皆と話をしながら膨らんだイメージもあるし、今回高橋克典さんから受けた印象に新たなイメージが生まれました。きっと全く新しいチェーホフが出来ると思います。

高橋克典のコメント

5年ぶり5度目の舞台出演について
恐ろしさも含めてものすごく楽しみです。舞台はいつも僕にとっては新しく、ここに来ての新たな挑戦です。しかもチェーホフ。でも串田さんなら、従来のチェーホフとは違うものを創ってくれるのではないかと、自分という素材だけもって串田ワールドにとびこみます。

小林聡美との初共演について
以前、どこかの駐車場でお見受けした時の、柔らかそうでかつ芯の強そうな印象があったことを覚えています。
今回ご一緒させていただくにあたり、とても楽しみにしております。

串田和美との18年ぶりのタッグについて
串田ワールドを持てる全てで楽しみたいと思います。いつも想像を超えたセンス、これを楽しみにしていると同時にくらいついていこうと思います。その発想の自由な広がりが楽しくて大好きです。でも難しい。それをいかに単純に楽しむか…!ものすごく楽しみです。

小林聡美のコメント

オファーを受けた際の気持ちについて
14年ぶりのシアターコクーン、初めての串田和美作品、そしてこれまた初のチェーホフ。
どれも自分とは縁遠いものだと思っていたものが、束になってやってきた!といった気持ちでした。

高橋克典との初共演について
色が黒くてナイスガイ。ご自分を律し、ストイックな印象。だいぶ昔、町の駐車場の精算時に偶然に一瞬お目にかかり、ご挨拶したことがありましたが、その時の印象は、とても爽やかでお優しそうなかただな、と。

串田和美との初タッグについて
エネルギーに満ち溢れ、お祭りのような陽気さと妖しさが漂う串田さんの作品。「どうやって作っていったのかなぁ」といつも興味津々でした。今回はその舞台裏から表にまで関わることができて、楽しみなのと同時に身の引き締まる思いです。

※記事掲載時から一部表記が変更になりました。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

シャムキャッツ“Four O'clock Flower”

ただシャムキャッツの四人がフラットに存在して、音楽を鳴らしている。過剰な演出を排し、平熱の映像で、淡々とバンドの姿を切り取ったPVにとにかく痺れる。撮影は写真家の伊丹豪。友情や愛情のような「時が経っても色褪せない想い」を歌ったこの曲に、この映像というのはなんともニクい。(山元)