『ハイレゾ音源大賞』に伊藤ゴローがジョビンを再構成する室内楽作品

2017年7月度の『ハイレゾ音源大賞』が発表された。

『ハイレゾ音源大賞』は、ハイレゾ音源を配信する「e-onkyo music」「groovers」「mora」「mysound」「OTOTOY」「レコチョク」の6サイトが合同で行なっている企画。1か月の間にリリースされた作品から各サイトが1タイトルずつ推薦し、毎月異なる審査員が大賞を決定する。

今回はCINRA.NET編集長の柏井万作が審査員を担当。これまでの審査員には、やついいちろう、Gotch、吉田尚記、のん、いとうせいこう、小倉智昭、小野島大、大山卓也、坂本龍一が名を連ねている。

大賞に選出されたのは、7月5日にリリースされた伊藤ゴロー アンサンブルの『アーキテクト・ジョビン』。アントニオ・カルロス・ジョビンのトリビュートアルバムで、ジョビンがクラシック音楽に影響を受けていた一面に着目し、室内楽をイメージした編成でジョビンの楽曲を演奏する作品だ。ゲストとして村治佳織、遠藤真理が参加している。

そのほかの推薦作品に並んだのは、土岐麻子『HIGHLIGHT - The Very Best of Toki Asako -』、LOVE PSYCHEDELICO『LOVE YOUR LOVE』、Suchmos『THE BAY』、宇多田ヒカル『大空で抱きしめて』、原田知世『音楽と私』。『ハイレゾ音源大賞』のウェブサイトでは、各作品について柏井が語るインタビューが公開されている。

柏井万作のコメント

伊藤ゴロー アンサンブル「アーキテクト・ジョビン」は、音楽のアンサンブルの組み立て方とかダイナミズムとか構築のされ方がとにかく聴いていて面白かったです。色んな楽器がどんどん主役になっていくので聴いていて飽きないというのもありました。それと音の響きとか隙間みたいな部分の聴かせ方、余韻の美しさみたいなものをすごく感じましたし、ドビュッシーとかサティみたいな和音の特別な音の響かせ方の面白さもあるアルバムだったので、こういう音楽を色んな人にもっと聴いてもらいたいなと思いました。

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