アピチャッポン作品の音楽集『Metaphors』 坂本龍一が推薦コメント

アピチャッポン・ウィーラセタクン監督のサウンドトラック集『Metaphors』が、8月23日にリリースされる。

様々な映像作品を手掛けているタイ出身の作家アピチャッポン・ウィーラセタクン。『Metaphors』は、アピチャッポン監督のこれまでの映像作品に使用された楽曲をコンパイルしたアルバムとなり、監督とタッグを組む音楽家のリットことアックリットチャルーム・カンラヤーナミットと清水宏一がコンパイルを担当している。マスタリングをラッシャッド・ベッカー(Dubplates & Mastering)が手掛けている。

収録楽曲が使用されている映像作品は、映画『トロピカル・マラディ』『世紀の光』『メコンホテル』『ブンミおじさんの森』『光りの墓』、短編映像『『Ablaze』『国家』、インスタレーション作品『For Tomorrow For Tonight』、パフォーマンス作品『フィーバー・ルーム』など。現在、『Metaphors』の試聴動画が公開されている。

坂本龍一は「ここには音/音楽の全てがある。神秘、過去、夢、揺れる葉、鳥、昆虫、夜明け、雑踏、朝食の準備の湯気、河の流れ、割れるグラス、バイクなどなどが。つまりとても美しい一つの映画が」とコメントを寄せている。なおアピチャッポン・ウィーラセタクンは坂本龍一が主催する『async-短編映画コンペティション』の審査員を担当する。

『Metaphors』は、東京・六本木の森美術館、国立新美術館で開催されている展覧会『サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで』の森美術館会場ミュージアムショップで先行販売中だ。

坂本龍一のコメント

なんだ、とっくに先取りされていたじゃないか、というのが初印象である。
『Metaphors』がとても『async』的なので驚いた。
しかしそれでは自画自賛がすぎるというものだ。
元々映画における音/音楽というものは『async』的なもので、ぼくはただそれを追随したに過ぎない。
それにしても、ここには音/音楽の全てがある。
神秘、過去、夢、揺れる葉、鳥、昆虫、夜明け、雑踏、朝食の準備の湯気、河の流れ、割れるグラス、バイクなどなどが。
つまりとても美しい一つの映画が。

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