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是枝裕和の新作は犯罪家族の物語 リリー×安藤サクラ×松岡茉優×樹木希林

是枝裕和監督と新作キャスト
是枝裕和監督と新作キャスト

是枝裕和監督の新作の製作が発表された。

新作は、これまでに様々な家族の形を描き続けてきた是枝監督が、この10年間考え続けてきたことを全部込めたと語る作品。「犯罪」で生計を立てながら東京の下町に暮らす貧しい家族の隠された秘密が、ある事件をきっかけに明らかになるというあらすじだ。

息子の祥太と共に万引きに精を出す父・柴田治役をリリー・フランキー、治の妻・信代役を安藤サクラが演じる。また風俗のアルバイトをしている信代の妹・亜紀役に松岡茉優、祖母・初枝役に樹木希林がキャスティングされている。

さらにオーディションで選出された子役の城桧吏と佐々木みゆが出演。城桧吏は治と信代の息子・祥太役、佐々木みゆは体中傷だらけで凍えているところを治に発見され、一家で面倒を見ることになる少女・じゅり役をそれぞれ演じる。撮影は12月15日にクランクイン。1月でクランクアップし、6月の全国公開を予定している。タイトルは現時点で未定だ。

是枝裕和は新作について「きっかけは、死亡通知を出さずに親の年金を不正に貰い続けていた家族が逮捕された事件に触れたことでした。他人から見たら嘘でしかない『死んだと思いたくなかった』と言う家族の言い訳を聞いて、その言葉の背景を想像してみたくなりました」とコメント。

またキャストについて「このキャストですから、気合いは入ります。何度目かのお付き合いになる方とも初対面のように、新鮮な気持ちで向き合えればと思っています。オーディションで出会ったふたりの子どもたちが本当に素晴らしく、毎日ワクワクしながら撮影に臨んでいます」と語っている。

柴田家の父・治役を演じるリリー・フランキーは「是枝組独特の穏やかで澄んだ空気感の中、本作は社会や人にとって、とても重大なのに、ほんの1日で黙殺されてしまうような出来事にフォーカスを当てていく。是枝監督らしい、いい作品になると感じています」とコメントしているほか、妻・信代役の安藤サクラは「どんなことになることやら、なかなか想像ができません。とにかく、やってみます!えいえいおー!」と意気込みを述べている。

松岡茉優は出演依頼を受けた時を振り返り「あの本を読んだ、あの映画を見た。産まれて、育ててもらって、生きてきたすべてのことが正しかったんだと肯定されたような気持ちでした。夢のような顔合わせは現実には思えなかったです」と明かしている。

樹木希林は「是枝作品の中に居るのは これで おしまい ちょいと ブラブラしすぎる 台本は読みちがえるわ 口は出すわ 悪口は言うわ 都合悪けりゃボケたふりするわ 困ったもんだ」とのコメントを寄せた。

是枝裕和監督のコメント

きっかけは、死亡通知を出さずに親の年金を不正に貰い続けていた家族が逮捕された事件に触れたことでした。他人から見たら嘘でしかない「死んだと思いたくなかった」と言う家族の言い訳を聞いて、その言葉の背景を想像してみたくなりました。
血のつながりについて、社会について、正しさについて、10年くらい自分なりに考えて来たことを全部この作品に込めようと、そんな覚悟で臨んでいます。とはいえ、意気込んでいるわけではありません。
ただ、このキャストですから、気合いは入ります。何度目かのお付き合いになる方とも初対面のように、新鮮な気持ちで向き合えればと思っています。オーディションで出会ったふたりの子どもたちが本当に素晴らしく、毎日ワクワクしながら撮影に臨んでいます。

リリー・フランキーのコメント

出演の意気込み
是枝監督とはもう4回目。純粋に嬉しいです。
是枝組独特の穏やかで澄んだ空気感の中、本作は社会や人にとって、とても重大なのに、ほんの1日で黙殺されてしまうような出来事にフォーカスを当てていく。是枝監督らしい、いい作品になると感じています。
出演依頼を受けての感想
今の自分に出来る事を全部出せればなと思います。撮影に入る前に、是枝監督に「台本いりますか?」って聞かれたんです。今回も子役は台本をもらっていないので、僕は台本を頂きましたけど、子役のような気分でみずみずしくやりたいですね。

安藤サクラのコメント

出演依頼を受けての感想
とても個人的且つ感覚的なことですが、いまこのタイミングでこの作品に出演できることをとても
嬉しく思っています。
出演の意気込み
どんなことになることやら、なかなか想像ができません。とにかく、やってみます!えいえいおー!

松岡茉優のコメント

出演依頼を受けての感想
あの本を読んだ、あの映画を見た。産まれて、育ててもらって、生きてきたすべてのことが正しかったんだと肯定されたような気持ちでした。夢のような顔合わせは現実には思えなかったです。
出演の意気込み
いよいよ近くに役が寄ってきて、出会ったことのない近さに居て、これは本当なんだと実感しました。
誰の苦にもならないものなんて作れないと思っていましたが、出来るかもしれないと、私にはこれが希望に感じています。

樹木希林のコメント

出演依頼を受けての感想
是枝作品の中に居るのは これで おしまい
ちょいと ブラブラしすぎる
台本は読みちがえるわ 口は出すわ
悪口は言うわ 都合悪けりゃボケたふりするわ
困ったもんだ。

出演の意気込み
柴田初枝役 樹木希林
75才の私が つくろわずに ズルズルと
人前に出ると こんな姿かな。 朝起きて
あれ? 今日も生きてる。 じゃあ
食べてみるか 歩いてみるか ついでに
意地悪もしてみるか。 困ったもんだ

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