『魔女の宅急便』角野栄子が『アンデルセン賞』受賞 児童文学のノーベル賞

角野栄子が2018年の『国際アンデルセン賞』作家賞を受賞したことがわかった。

国際児童図書評議会(IBBY)によって隔年で授与される『国際アンデルセン賞』。児童文学への永続的な功績を残した作家やイラストレーターを表彰するもので、「児童文学のノーベル賞」とも呼ばれている。

児童文学『魔女の宅急便』シリーズの著者として知られる角野。IBBYは角野の作品を「言い尽くせない魅力と思いやり、活力に満ちている」「彼女が描く女性キャラクターは自分で道を切り開き、冒険心があって、あまり自己不信になることなく困難に立ち向かう」とし、読者にインスピレーションを与えてくれる少女や女性たちが本の中に求められる現代にふさわしいと評した。

日本人が『国際アンデルセン賞』を受賞するのは5人目。過去にはまど・みちお、上橋菜穂子が作家賞、安野光雅、赤羽末吉が画家賞を受賞している。授与式は8月30日にギリシャ・アテネで開催される『第36回IBBY世界大会』内で行なわれる。

1935年に東京で生まれた角野栄子。20代を過ごしたブラジルでの経験を綴った『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で1970年に作家デビューしたのち、多数の児童文学作品の執筆と翻訳を手掛けている。2000年に紫綬褒章、2014年に旭日小綬章を受章した。

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