いわさきちひろ×石内都の『Life展』 2人の女性作家が捉えた「ひろしま」

展覧会『いわさきちひろ生誕100年「Life展」ひろしま 石内都』が7月16日まで長野・安曇野ちひろ美術館で開催されている。

「Life」をテーマに据えた『Life展』は、2018年に画家・いわさきちひろが生誕100年を迎えるにあたって立ち上げられたプロジェクト。いわさきちひろの作品から、「いのち」「いきもの」「人生」「生活」など多様な意味を持つ「Life」を考えるという趣旨のもと、年間を通して7組の作家とのコラボレーション展を行なう。アートディレクターは長嶋りかこが担当し、安曇野ちひろ美術館および東京・上井草のちひろ美術館・東京の2か所で実施される。

今回は写真家の石内都が参加。石内が撮影し続けている広島の被爆者の遺品の写真と、被爆した広島の子どもたちの作文にいわさきが絵をつけた絵本『わたしがちいさかったときに』の原画が展示される。

会期中には関連イベントとして、長野・松川中学校の生徒による絵本の読み聞かせ、ドキュメンタリー映画『ひろしま 石内都・遺されたものたち』の上映会などが行なわれる。詳細は『いわさきちひろ生誕100年「Life展」』のオフィシャルサイトで確認しよう。

石内都のコメント

ちひろとひろしま
想いえがくイメージというものがある。その大半は与えられた情報にいくらでも左右され、一方的なイメージにかたまってしまう。それは違うかもしれないと気付くことが最近多い。そのひとつがいわさきちひろである。彼女の絵本はかわいらしく、やさしく、美しい線と色彩で描かれていて、私とは接点がないと思っていた。
しかし現実はそうではなく、生誕100年記念の年に「ひろしま」が呼ばれたことで、いわさきちひろを何も知らなかったことがはっきりする。
知らない世界を知る喜び、新しい発見の驚き、無知を知る楽しさ。ちひろ美術館での「ひろしま」の展示は今までのどこの美術館とも違う空気の中で、未来へ向けた希望の場として大きな広がりを予感する。そしていわさきちひろは母と2歳違いであることもわかる。

 

イベント情報

『いわさきちひろ生誕100年「Life展」ひろしま 石内都』

2018年5月12日(土)~7月16日(月・祝) 会場:長野県 安曇野ちひろ美術館
時間:9:00~17:00 休館日:第2、第4水曜 料金:大人800円 ※高校生以下無料
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