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人間椅子の30周年記念AL『新青年』6月発売、ツアー開催&FC開設も

人間椅子のニューアルバム『新青年』が6月5日にリリースされる。

今年で30周年を迎える人間椅子。21枚目のオリジナルアルバムとなる同作のタイトルは、大正から昭和にかけて発行されていた雑誌『新青年』が由来とのこと。同誌には江戸川乱歩、横溝正史、夢野久作などが寄稿していた。メンバーの和嶋慎治は、「現在我々はとうに五十を越しています。いわばオジサンたちが奮闘している状態ですが、こと音楽をするにあたっては青年のままでありたいと思っています。またそうでなくてはできません。三十周年を迎えることで、さらに新たな青春の一頁が開かれる――『新青年』にはそんな意味合いも込められています」と述べている。

アルバムはCDのみの通常盤、DVDが付属する初回盤の2形態を用意。CDには全12曲、DVDにはレコーディングドキュメンタリー映像が収録予定だ。詳細は後日発表される。

また同作のリリースに伴い、『三十周年記念オリジナルアルバム「新青年」リリースワンマンツアー』が6月から7月にかけて開催。6月の千葉公演を皮切りに、兵庫、福岡、京都、愛知、香川、山形、青森、宮城、北海道、大阪、東京を巡り、全12公演を開催する。

さらにオフィシャルファンクラブ「人間椅子倶楽部」が、本日3月4日に開設。チケットの先行受付をはじめ、メンバーのブログや写真、動画、ラジオなど様々なコンテンツがラインナップしている。現在『三十周年記念オリジナルアルバム「新青年」リリースワンマンツアー』の先行受付を実施中。

和嶋慎治(人間椅子)のコメント

我々が日頃親しんでいるポップ・ミュージックは、特殊な例外を除き、まずだいたいが5分前後の楽曲構成をしています。その短い時間軸の中で、世界観なりメッセージなりが端的に表現されていくわけですが、これは文学でいうところの短編に似ていなくもありません。バラエティーに富んだ短編が一堂に会したものを短編集と呼ぶならば、アルバムもまた、音楽による短編集といって差し支えないでしょう。
さて、人間椅子は今年で三十周年になります。デビューの頃より、戦慄、非日常、彼岸的なるもの、を信条とし、それらを喚起しやすくすべく、バンド名はもとより数多の楽曲名を探偵小説等から拝借してきました。メモリアル・アルバムを制作するにあたって、やはりタイトルは探偵小説的、それも一作品ではなく、何か小説集を想起させるものにするのが至当に思われました。
大正から昭和の戦後混乱期にかけて、『新青年』という雑誌が存在しました。モダニズムを旨とする誌面で、江戸川乱歩、横溝正史、夢野久作などが寄稿していたことで有名です。当時の空気を吸っていないゆえ正確なこととていえませんが、後年の我々が『新青年』と聞いてイメージするのは、モダン、洒脱、奇抜、サブカルチャー、といったものです。そして何より乱歩! 夢野! もはや『新青年』をおいてほか、メモリアル・アルバムのタイトルにふさわしいものはないといえましょう。
現在我々はとうに五十を越しています。いわばオジサンたちが奮闘している状態ですが、こと音楽をするにあたっては青年のままでありたいと思っています。またそうでなくてはできません。三十周年を迎えることで、さらに新たな青春の一頁が開かれる――『新青年』にはそんな意味合いも込められています。奇しくも今年から新しい年号が始まりますが、そのような時期に『新青年』としてアルバムを発表できることに、嬉しいシンクロニシティも感じています。
青春の立像には、不安と恍惚と希望が宿っています。何かが変わっていく状況を前にすれば、人も世の中もそうなるでしょう。時代を反映したものか、今回の楽曲たちもまた、そうした面影を宿しています。いつも通りにリフ主体の音楽には違いないものの、いたずらに不安をあおって終わるだけではなく、いくばくかの希望と、カタルシスを持たせるように努めたつもりです。
我々も皆さんと同じ時間を生きています。旅のガイドブックとまではいきませんが、ふとした折にでも、『新青年』が時代の旅のお伴になるようでしたら幸いです。

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