『ポーランド映画祭』が東京都写真美術館で開催、坂東玉三郎出演作など24本

『ポーランド映画祭2019』が11月10日から東京・恵比寿の東京都写真美術館で開催される。

今年で8回目の開催となる同映画祭。プログラムは、「ポーリッシュ・シネマ・ナウ!」「日本――ポーランド国交樹立100周年」「ポーランド民主化30周年」「追悼上映」「アンジェイ・ワイダの世界」「シャザ――摩訶不思議な音楽体験」「コメダの奏でるポーリッシュ・ジャズ」「アンコール上映」などで構成され、「日本――ポーランド国交樹立100周年」「ポーランド民主化30周年」の監修はイエジー・スコリモフスキ監督が担当している。

「ポーリッシュ・シネマ・ナウ!」では『ユリウシュ』『執事の人生』『ソリッド・ゴールド』といったポーランドの「今」を感じられるという作品が並び、「日本――ポーランド国交樹立100周年」では坂東玉三郎が出演した『ナスターシャ』や、ポーランド・ウッチ映画大学で映画を学んだ石川慶の『愚行録』などを上映。「ポーランド民主化30周年」では『月曜日が嫌い』『COLD WAR あの歌、2つの心』を紹介するほか、「追悼上映」では昨年から今年にかけて相次いで逝去したカジミェシュ・クッツ監督、リシャルト・ブガイスキ監督を特集する。

「アンジェイ・ワイダの世界」ではアンジェイ・ワイダ監督による『死の教室』『灰とダイヤモンド』を上映し、「シャザ――摩訶不思議な音楽体験」では即興音楽ユニットのシャザがロマン・ポランスキー監督の『ポランスキー短編集』、ヴワディスワフ・スタレーヴィッチ監督の『スタレーヴィチ アニメーション短編集』に合わせて生演奏を披露。「コメダの奏でるポーリッシュ・ジャズ」ではクシュトフ・コメダの魅力を紹介するべく、『コメダ・コメダ』『バリエラ』を上映し、「アンコール上映」ではポーランド映画で初の『米国アカデミー賞外国映画賞』受賞作となったパヴェウ・パヴリコフスキ監督による『イーダ』を上映。

上映後はゲストによるトークイベントなどを予定。上映スケジュールやイベントの詳細は『ポーランド映画祭2019』のオフィシャルサイトで確認しよう。なお同イベントは本日11月9日から京都・出町座、同志社大学でも開催される。

イエジー・スコリモフスキによるコメント

今年で8回目を迎えるポーランド映画祭。毎年多くのお客様がいらしてくださるおかげで、これほど長きにわたって開催できましたことをまずは感謝いたします。今年はポーランドと日本の国交樹立100周年、さらにはポーランド民主化30周年にあたります。そんな記念すべき年にふさわしく、例年以上に充実した内容でお届けします。世界的な巨匠監督、アンジェイ・ワイダの特集、私の敬愛するジャズ・ピアニスト、クシシュトフ・コメダやポーランドの現代音楽を代表するユニット、シャザにまつわる企画、さらには日本とポーランドの深いつながりを改めて認識できる諸作品まで、まさにバラエティに富んだラインナップ。これらの作品を通し、ポーランドの過去と現在、そして未来をぜひ体感してください。お待ちしております。

作品情報

『ポーランド映画祭2019』

2019年11月10日(日)~11月23日(土・祝) 会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館
上映作品: 『ユリウシュ』(監督:アレクサンデル・ピェトシャク) 『執事の人生』(監督:フィリップ・バヨン) 『ソリッド・ゴールド』(監督:ヤツェク・ブロムスキ) 『ザ・ベスト』(監督:ウカシュ・バルコフスキ) 『パニック・アタック』(監督:パヴェウ・マシロナ) 『パラグアイへのパスポート ポーランド外交における秘話』(監督:ロベルト・カチュマレク) 『ナスターシャ』(監督:アンジェイ・ワイダ) 『人形』(監督:ヴォイチェフ・イエジー・ハス) 『アンジェイ・ワイダの建築へかける情熱』(監督:ヤツェク・レンチョフスキ) 『愚行録』(監督:石川慶) 『月曜日が嫌い』(監督:タデウシュ・フミェレフスキ) 『COLD WAR あの歌、2つの心』(監督:パヴェウ・パヴリコフスキ) 『沈黙の声』(監督:カジミェシュ・クッツ) 『尋問』(監督:リシャルト・ブガイスキ) 『死の教室』(監督:アンジェイ・ワイダ) 『灰とダイヤモンド』(監督:アンジェイ・ワイダ) 『彼女の事情』(監督:バルテク・コノプカ) 『ゲーム』(監督:マチェイ・マルチェフスキ) 『ワイダの目、ワイダの言葉』(監督:エリザ・クバルスカ) 『ポランスキー短編集』(監督:ロマン・ポランスキー) 『スタレーヴィチ アニメーション短編集』(監督:ヴワディスワフ・スタレーヴィッチ) 『コメダ・コメダ』(監督:ナタシャ・ジュウコフスカ=クルチュク) 『バリエラ』(監督:イエジー・スコリモフスキ) 『イーダ』(監督:パヴェウ・パヴリコフスキ) 料金:2回券2,000円
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