豊田利晃監督の新作映画『破壊の日』7月公開、クラウドファンディング開始

豊田利晃監督の新作映画『破壊の日』が7月24日から東京・渋谷のユーロスペースほか全国で公開。支援金を募るクラウドファンディングプロジェクトが「MotionGallery」で実施されている。

『東京オリンピック』が開幕する7月24日に公開される予定の同作は、クラウドファンディング、配給と共に同時進行する企画によって制作。現時点で出演者、主題歌、あらすじなどは一切発表されておらず、クラウドファンディングの最中に順次明らかになっていくという。

豊田利晃監督は制作の意図について「東京オリンピックの期間、映画館には客が入らないと映画館主から聞いた」「ならば、その期間を俺に下さい。映画に何ができるか勝負してみたいとお願いした。そんなときにこそ映画は何を映すべきか、試される。資本主義の物の怪に取り憑かれたような東京を、祓い清めるような映画を作りたいと思った。映画に救われた奴だけが、映画を救うと俺は信じています」と述べている。

クラウドファンディングの目標金額は「MotionGallery」映画ジャンルでは最高金額となる3,000万円で、締切は6月5日。リターンプランには『破壊の日』制作日誌の閲覧、エンドクレジットへの記載、劇場招待券やサイン入りシナリオ、DVD『狼煙が呼ぶ』『狼煙に呼ばれて』『破壊の日』のプレゼントなどがラインナップしている。詳細はプロジェクトのオフィシャルサイトで確認しよう。

発表とあわせて赤を基調としたティザーチラシビジュアルが公開。「クラウドファンディングページだけでも見てね、のろしく!」というメッセージなどが確認できる。

豊田利晃のコメント

 2020年7月24日、東京オリンピックが開催される。その日は今年から「スポーツの日」として祝日になる。賛成と反対の多くの分断を呼ぶ。亀裂が走る。衝突が起こる。何かが破壊される予感がする。それは暴力の破壊を言っているのではない。生き方、考え方の亀裂であり、格差の衝突だ。分断と不寛容の時代。まるで、「破壊の日」だなと思った。
 東京オリンピックの期間、映画館には客が入らないと映画館主から聞いた。作り物のエンターティメントなど現実の感動には勝てない。家のテレビで垂れ流される世界中のアスリートの情熱に勝るものはない、映画館に足を運んでまで見るような映画はないだろうと言う。ならば、その期間を俺に下さい。映画に何ができるか勝負してみたいとお願いした。そんなときにこそ映画は何を映すべきか、試される。資本主義の物の怪に取り憑かれたような東京を、祓い清めるような映画を作りたいと思った。映画に救われた奴だけが、映画を救うと俺は信じています。
2020年1月1日 豊田利晃

作品情報

『破壊の日』

2020年7月24日(金)からユーロスペースほか全国で公開 監督・脚本:豊田利晃 配給:IMAGINATION Top | Imagination
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