
4月25日公開の映画『ドヴラートフ レニングラードの作家たち』の予告編が到着した。
映画『神々のたそがれ』のアレクセイ・ゲルマン監督を父に持つアレクセイ・ゲルマン・ジュニアがメガホンを撮った同作は、現代ロシアの作家セルゲイ・ドヴラートフが1971年のソビエト・レニングラード、現サンクトペテルブルクにカメラを据えてジャーナリストとして働きながら文筆活動に勤しんだ日々から切り取られた6日間に迫るもの。ドヴラートフをはじめ、のちに『ノーベル賞』を受賞する詩人ヨシフ・ブロツキーら若き芸術家や活動家たちのひたむきな生が描かれる。『ベルリン映画祭』銀熊賞を受賞。
ドヴラートフ役をセルビア人俳優ミラン・マリッチが演じたほか、ダニーラ・コズロフスキー、スヴェトラーナ・コドチェンコワ、エレナ・リャドワが出演。撮影は『ゴッホ 最期の手紙』などのウカシュ・ジャルが担当した。
公開された予告編は、自身の作品を世に出せず悩みながらも希望を持って奮起するドヴラートフの姿を捉えたもの。今回の発表とあわせて公開された場面写真では、当時を再現したという街並みやインテリア、ファッションなどが確認できる。さらにロシア文学者・沼野充義の「ドヴラートフ――それは私であり、あなたである」というコメントも到着。