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THE NOVEMBERSインタビュー
「関西ゼロ世代」の登場や都内ライブハウスシーンの盛り上がりなどから、2000年代は後に「インディーバンドの時代」と言われるのかもしれない。今回インタビューしたTHE NOVEMBERSは自主企画「首」で過去におとぎ話やゲラーズ、group_inouといった強烈な個性を持つバンドと共演しており、ノイジーで強烈なサウンドと世界観に基づく彼らのライブは対バンに全く引けを取らず、昨年からネットや口コミで急激に支持を集めている。6月4日に1stフルアルバムをリリースし、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2008』への出演も決定した彼らに、その原点と新作の魅力を伺った。
(インタビュー&テキスト:神保勇揮)
2005年、THE NOVEMBERSとしての活動が始まる。夏にメンバー脱退。 サポートドラマーとして吉木諒祐を迎えそのまま正式加入。秋にはケンゴマツモトが加入し現メンバーが揃う。 2006年、デモCDを2作発表。それぞれがCDショップの委託チャートを賑わす。
11月7日、1st mini album『THE NOVEMBERS』をリリース。 12月、THE NOVEMBERS release tour『picnic』を大阪・名古屋・宇都宮で開催。 12月17日下北沢garageでのワンマン(ツアーファイナル)はチケットソールドアウト。 6月4日、1st full album『picnic』をリリース。 6月、tacica / People In The Boxとのツアーを行う。
太くて鋭い音というか、重厚感のある音を出したい
─THE NOVEMBERS(以下、ノーベンバーズ)はCINRAに初登場なので、軽く自己紹介をお願いします。
小林(小):ギターボーカルの小林です。
ケンゴマツモト(ケ):ギターのケンゴマツモトです。
高松(高):ベースの高松です。
吉木(吉):ドラムの吉木です。
─ノーベンバーズは最初の自主音源の頃から一貫してギターバンド的というか、オルタナティブな音楽性ですよね。小林さんと高松さんが組んだという前身バンドの頃からそういった音楽性だったんでしょうか?
小:前身バンドは今とはちょっと違う音楽をやっていたんですけど、ノーベンバーズを初めてからはオルタナ寄りって感じですね。
─オルタナと言っても、ノーベンバーズはUKとUSのオルタナが絶妙に混ざっているのが面白いと思うんです。
小:自分だとわからないんですけどねぇ。

─歌のメロディだったり、小林さんのアルペジオはそれこそライドだとかスミスだとかUK的なんですけど、そこに入るマツモトさんのギターがモロにダイナソーJr.っていう感じで。そういうハイブリッドなバンドって、そう言えば日本にあまりいなかった気もします。
小:大きく出たなぁ(笑)。
─単純にUKっぽい、USっぽいバンドならいっぱいいると思うんですけどね。そんなノーベンバーズが最近聴いている・影響されたバンドっていうのはありますか?
小:影響というよりも好きで聴くバンドの方が多いですね。昔からスミスとかキュアーとかはずっと聴き続けています。それこそベルベット・アンダーグラウンドとかピクシーズとか、ずっと聴きはするんですけど、バンドの絶対数はそこまで多くないと思います。最近新しく好きになったのはバトルズとかアリエルっていうバンドだとか。ティーンエイジャーズっていうのも格好良かったですけどね。
─好きな音楽もオルタナティブなものが多いですね。ではこれからもオルタナティブな音楽性を追求していくということでしょうか?
小:今後はどうなるかわからないですけど、今はそうですね。でもオルタナなのかなぁ。そもそも選択したっていう意識はあんまりないですね。
ケ:結果的だよね。
小:うん。聴く音楽も作る音楽も、計画的にどういうというよりも、なるべくしてなったというか。
─それでは新作『picnic』についてお聞きしたいと思います。これは全国流通2作目ですが、作風やバンドの空気など、変わったところはありましたか?
吉:1stミニ(2007年に発表した『THE NOVEMBERS』)は、それはそれで全力でやっていたんですが、今回はちゃんと腰を落ち着けてじっくりやれた気がします。
─それは良い意味でレコーディングに慣れたということですよね?
ケ:前回はレコーディングすることに精一杯というか、集中していたんですが、今回は音を出すというか演奏する前にしなきゃいけない事を意識して作品を作れた気がします。
小:実感的には今回の方がモノを作っている意識があって、作ってる音に対してメンバーそれぞれが追求していけたと思います。でも、レコーディングするのに精一杯だった前作が悪いというわけではなくて、それはそれでCDに入ってる唯一無二なものじゃないですか。あの瞬間にしか出せなかった音が詰め込まれてる、一回しか出せないデビュー作っていうすごく尊いもので。「それがダメで今回はもっとすごいぜ!」っていうわけではないです。
─1stミニはライブと比べてかなり丁寧に演奏されていると思ったんですが、今回はそれに加えて更に感情のこもった歌や演奏が入っている印象でしたね。特に“chernobyl(チェルノブイリ)”とか。
高:今回はベースをアンプで出せたり、それぞれブースがちゃんと分かれてたり環境がすごく良かったので、全体的にやりやすかったっていうのはありますね。
─プレスリリースの資料に「サウンドのテーマは『鉄』で、耳がおかしくなる程の大音量で録音した」とありましたが、具体的にどういう事でしょうか?

小:鉄っぽくしたいっていうのを僕が最初に言って、各々が解釈して出てきたものが格好良かったのでそれをレコーディングしたっていう感じですね。個人的な鉄のイメージっていうのは、具体的に言うとソニック・ユースの『Sonic Nurse』っていうアルバムとか、dipとか。シェラックはまたちょっと違うんですけどね。細くて鋭い音っていうよりも太くて鋭い音というか、重厚感のある音を出したいと思ったんです。
─歌詞についても伺いたいんですが、小林さんの歌詞は「あなたを汚した夏と罪」(『THE NOVEMBERS』収録の“最近あなたの暮らしはどう”より)のように、普通のポップソングとはまた違う、自分の経験した強烈な一瞬を描写することが多いですよね。
小:半ば自分のトラウマというか、自分の女性観が歌詞に出てると思うんですけど、僕の経験うんぬんじゃなくて、女性に対する縛られがちな思い込みなんかを書いたりしてますね。当時はリハビリ的に出してる感じだったんじゃないですかね?
─もう少しだけ詳しく聞いてもいいですか?
小:自分の価値観を揺るがす存在っていうのが僕の場合は女性だったんです。まぁ逆恨みみたいなものも沢山あったんですけど(笑)。でもその一方的さっていうか、若い時の純粋さっていうか、相手の都合とか状況とかを考えない感じですよね。それが美しいっていうわけではないですけど、当時思った事を引きずっているというか。
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