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花谷麻妃×ボンジュール鈴木 2016年における「14歳」のあり方

花谷麻妃×ボンジュール鈴木 2016年における「14歳」のあり方

花谷麻妃『だって、ギュってして。』
インタビュー・テキスト
小田部仁
撮影:岡村大輔 編集:佐々木鋼平

音楽、映画、マンガ、アート……いろんなカルチャーにハマってきた人にとって、14歳というのは人生に影響を与えたアーティストとの衝撃的な出会いなど、なにかしらの原体験や思い出が詰まった年齢ではないだろうか? そしてその「14歳」のあり方も時代とともに変化してきているようだ。

この4月、アイドルグループ「Fullfull☆Pocket」からソロデビューする花谷麻妃も、中学3年生になったばかりの14歳。「歌謡曲」と「可愛い女子」と「アニメ」が大好きで、ボーカロイドで作曲したり、自作PCを組み上げるという変わり種の趣味を持つ、次世代の才能だ。そしてそんな彼女を、テレビアニメ『くまみこ』(TOKYO MX系)の主題歌“だって、ギュってして。”でサウンドプロデュースしたのが、ボンジュール鈴木。同シングルの制作を経て、ボンジュール鈴木が花谷に見出した規格外の才能、そしてお互いが共鳴し生み出されたクリエイティビティーとは一体どのようなものだったのか? 二人に話を訊いた。

「可愛い」だけなら、ソツなくやれると思うんですけど、毒をちょっと入れるだけで、聴き流せない世界観が現れる。(ボンジュール鈴木)

―『だって、ギュってして。』は花谷さんのソロデビューシングルになりますが、一人でのレコーディングはいかがでしたか?

花谷:周りにメンバーがいないので、すべて自分でやらないといけないっていう不安が大きかったんですけど、レコーディングが終わって、ステージに立ったとき、グループでの活動とはまた違った達成感を得ることができて、すごく楽しかったです。

花谷麻妃(Fullfull☆Pocket)
花谷麻妃(Fullfull☆Pocket)

鈴木:若いのにいろんな経験をされている人なので、やっぱりすごかったですね。最初のレコーディングからちゃんと歌えていたし、音程も取れていたのにはビックリしました。で、お年を聞いたら14歳になったばっかりということで、さらに驚いて。

花谷:ボンジュールさんは、レコーディングのときもすごく優しかったんです。歌ってるときに「こんな感じで~」とか歌いながら教えてくださったりして。

鈴木:いや……なにもしてあげられなかったよね、ごめんなさい! 私が教えようなんて思ってもいなかったです、全部でき上がっていたんですもん。表現力も抜群だったから言うことなしでした。「あ、素晴らしいな」って。

ボンジュール鈴木
ボンジュール鈴木

花谷:今回、女の子全開の思いっきり可愛い曲が歌えてすごくうれしかったんです。普段歌っている曲はカッコいい、爽やか系の曲が多いので。

鈴木:じつは曲を作る前に、麻妃ちゃんのことを少し調べさせてもらって、昔のアニメや歌謡曲が好きってことを知ったんです。だから、その辺は意識して、1970年代の歌謡曲やフレンチポップスのエッセンスを入れて作りましたね。

花谷:そこまで考えて作っていただいたなんて、感激です。

鈴木:こういう言い方をすると変態っぽく聞こえるかもしれないんですけど、私、可愛い女の子が大好きなんです。フレンチロリータ的な世界のなかで「最高の可愛さ」ってなんだろう? って考えたとき、私だと音の作り方を工夫して、ふわふわ歌ったりするんですが、麻妃ちゃんみたいに等身大の14歳の女の子が、素の部分をキラキラ輝かせて歌うのが最強なんじゃないかと。だからレコーディングのときはすごく新鮮な気持ちで、ドキドキしてしまいましたね。あ、ごめんなさい、変なことを……。

花谷:いや、私も美少女が大好きですよ(笑)。好きになるものが、ことごとく「可愛い」感じなんです。私もこういう風になりたいっていう「憧れ」なんだと思います。

―お二人共から「可愛い」へのこだわりを感じますが、その正体ってなんでしょう?

鈴木:私は「可愛い」にプラスして「毒」が入ってるものが一番好きなんです。ただ可愛いだけでもいいんですけど、毒成分を少し入れることでより可愛くなる。私が好きなフレンチロリータの世界ってまさにそれなので。今回の曲のAメロでも、麻妃ちゃんや『くまみこ』の主人公・雨宿まちちゃんのような、中学生の女の子の独り言をイメージした歌い方をしてもらったのもある種の毒だったり。Dメロは「こんなこと言われたら、たまらなくキュンってしちゃう!」みたいな、女の子の小悪魔的毒を歌詞にいっぱいトッピングしてみました。

―花谷さんにも「毒」はあります?

鈴木:(花谷さんの顔をちらっと見て)ごめんね……! 可愛い毒がちょこっとだけ(笑)。でも、女の子はみんなどこかに持ってると思いますけどね。「可愛い」だけの音だったら、サラリとソツなくやれると思うんですけど、毒をちょっと入れるだけで、聴き流せない世界観が現れるんです。そこに芸術性を一番感じますね。だからいまはすごく純粋な女の子だけど、これからの活躍が楽しみです。

花谷:私は、可愛い女の子を見ていると癒されるんですよ。男の子って「◯◯ちゃんは、俺の嫁!」とか言うじゃないですか? その気持ち、めちゃくちゃわかります。アニメだと「一見強いお姉さん風だけど、じつはドジ」みたいなキャラクターが結構好きですね。

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リリース情報

花谷麻妃(Fullfull☆Pocket)『だって、ギュってして。』初回限定盤
花谷麻妃(Fullfull☆Pocket)
『だって、ギュってして。』初回限定盤(CD+DVD)

2016年4月27日(水)発売
価格:1,836円(税込)
ZMCZ-10624

[CD]
1. だって、ギュってして。
2. 中学三年生
3. 梔子リアリー
4. だって、ギュってして。(instrumental)
5. 梔子リアリー(instrumental)
[DVD]
1. だって、ギュってして。(Music Video)
2. だって、ギュってして。(Music Video Making)

{作品名など}
花谷麻妃(Fullfull☆Pocket)
『だって、ギュってして。』通常盤(CD)

2016年4月27日(水)発売
価格:1,296円(税込)
ZMCZ-10625

1. だって、ギュってして。
2. 中学三年生
3. 梔子リアリー
4. だって、ギュってして。(instrumental)
5. 梔子リアリー(instrumental)

プロフィール

花谷麻妃
花谷麻妃(はなたに まき)

2002年3月16日生まれ、中学2年⽣の14歳。アイドルグループ「Fullfull☆Pocket」のメンバー。好きなアニメは美少女や日常系、自作PC作り、DTMいじりも趣味、週1で秋葉原に通うオタク少女。父親の影響で昭和歌謡にはまり、ギターで弾き語りに挑戦中。同じく父親の影響で自衛隊に興味を持ち、演習観覧にも通う。中学では「将来、自衛隊で役に立つから」と剣道部に入部、いまでは初段で大将に。好きな歌は“Paint It Black”(The Rolling Stones)、“かもめが翔んだ日”(渡辺真知子)。好きなアーティストは、八神純子、Sting、米津玄師、Goose house など。

ボンジュール鈴木
ボンジュール鈴木(ぼんじゅーる すずき)

作詞 / 作曲 / 編曲、歌唱、演奏、ミックス、マスタリングまでを一人で行う、女性マルチアーティスト、サウンドプロデューサー。3歳よりクラシックピアノをはじめ、ジャズ歌手だった母の影響で幼少期から様々な音楽に触れ、作曲活動をスタート。エレクトロニカ、ヒップホップ、クラシック、教会音楽からの影響が色濃く出たサウンドには「透明感」と「深遠な響き」が共存。中毒性のある独特のロリータウィスパーボイスと絡み合うファンタジックで不思議なサウンドは、音楽シーンの中でも一際異彩を放っている。 2015年1月、アニメ『ユリ熊嵐』(TOKYO MX系)のオープニング曲”あの森で待ってる”で作詞作曲編曲、歌を担当。今年1月、アニメ『石膏ボーイズ』(TOKYO MX系)のテーマ曲“星空ランデブー”では作詞を、4月放送開始のアニメ『くまみこ』(TOKYO MX系)でオープニング曲『だって、ギュってして。』の作詞作曲編曲、サウンドプロデュースを担当、『宇宙パトロールルル子』(TOKYO MX系)でTeddyLoid氏のエンディング曲にフィーチャリングで参加した。

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