上野オークラ劇場が59年の歴史に幕、新館で「開かれたピンク映画館」目指す

東京・上野のピンク映画専門館「上野オークラ劇場」が建物の老朽化に伴い59年の歴史に幕を下ろし、別敷地に新館をオープンすることがわかった。上野オークラ劇場の閉館は8月1日、新館のオープンは8月4日となる。

上野オークラ劇場は1951年、東映の封切館としてオープン。1962年には、日本製ピンク映画の第1号作品とされるヒット作『肉体の市場』を配給し、ピンク映画というジャンルを確立した大蔵映画のメイン館だ。

「開かれたピンク映画館」を目指してオープンする新館は、車椅子スペースやエレベーターなどの万全な環境を準備。多くの人が描いているピンク映画へのネガティブなイメージを払拭し、新しい世代がピンク映画の魅力に触れるきっかけになることを目指す。

旧館ではクロージングイベントとしてピンク映画の巨匠である小川欽也監督の特集を7月31日に開催。新館ではオープニングに先駆けて女性限定のピンク映画鑑賞会を開催。2009年のピンク映画大賞を受賞した若手監督・加藤義一の話題作『多感な制服むっちり潤い尻』や、監督作は100本以上を越えるベテラン監督・池島ゆたかの『未亡人銭湯おっぱいの時間ですよ!』などを上映。さらにAVやピンク映画で活躍する若手女優の舞台挨拶やサイン会も行われる。

(画像上:上野オークラ劇場旧館、画像下:上野オークラ劇場新館完成予定図)

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