居住可能な空中都市とは、トマス・サラセーノによる大規模インスタレーション展

世界各地にある文化施設の屋内外を使用した大規模なインスタレーションで注目を集めるトマス・サラセーノの展覧会『「クラウド・シティ」トマス・サラセーノ展』が、3月18日より東京・銀座のメゾンエルメス8階フォーラムで開催される。

1973年にアルゼンチンで生まれたサラセーノは、大学にて建築を学んだ後、ヨーロッパに渡り、現在はドイツのフランクフルトを拠点に活動している。2006年の『サンパウロ・ビエンナーレ』、2009年の『ヴェネチア・ビエンナーレ』に出展するなど、国際的な活躍で注目を集める彼の作品は、クモの巣や泡、雲などのイメージをもとに、いかにして世界を持続させながら共生共存するのかという問いに対する「予見」のような表現をみせる。

同展では、ガラスブロックで空につながる同会場の特性を生かし、空中に浮かぶ居住可能なセルの結合体からなる「空中都市」を表現することで、泡のような構造体からなる新たな生命圏の可能性を示唆している。

流動的で境界線のないグローバルな共同生活のビジョンを映し出すサラセーノの作品は、未来像と現実世界の自発的な対話を生み出し、観るものにその結節点を体験させてくれるだろう。

※東北地方太平洋沖地震の影響により開催が延期されました

『「クラウド・シティ」トマス・サラセーノ展』

2011年3月18日(金)~6月5日(日)
会場:東京都 銀座 メゾンエルメス8階フォーラム
時間:11:00~20:00(日曜は19:00まで、入場は閉館の30分前まで)
料金:無料

(画像上から:Installation views Tomas Saraceno: Biospheres, Statens Museum Kunst, Copenhagen, Denmark, 2009-2010 Courtesy the artist and Tanya Bonakdar Gallery, New York, NY、Installation views Tomas Saraceno: Lighter than Air, Walker Art Center, Minneapolis, MN 2009 Photo: Cameron Wittig Courtesy the artist and Tanya Bonakdar Gallery, New York, NY、Galaxies forming along filaments, like droplets along the strands of a spider´s web 2008 Elastic rope dimensions variable Installation view, Making Worlds, 53rd Venice Biennale, Venice, Italy 2009 photo Tomas Saraceno Courtesy the artist;Tanya Bonakdar Gallery, New York; Pinksummer, Genova; Andersen_S Contemporary, Copenhagen and Berlin、Installation views Tomas Saraceno, Bonniers Konsthall, 2010 Courtesy the artist and Tanya Bonakdar Gallery, New York, NY)

関連リンク

  • HOME
  • Art,Design
  • 居住可能な空中都市とは、トマス・サラセーノによる大規模インスタレーション展

Special Feature

Crossing??

CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?

詳しくみる

JOB

これからの企業を彩る9つのバッヂ認証システム

グリーンカンパニー

グリーンカンパニーについて
グリーンカンパニーについて