『時かけ』制作陣再び、身分違いの切ない恋を描くアニメ映画『とある飛空士への追憶』

犬村小六の長編小説のアニメ映画化作品『とある飛空士への追憶』が、今秋全国で公開されることがわかった。

同作の舞台は、中央海と呼ばれる海を挟んで、神聖レヴァーム皇国と帝政天ツ上(まつかみ)の両国間で激しい争いを繰り広げている世界。同作では、レヴァーム皇国の飛空士シャルルが任された、次期皇妃ファナを水上偵察機に乗せて婚約者のもとへ送り届けるという極秘任務を遂行する中で、2人の間に身分違いの恋が芽生えていく様子を描く。

同作のアニメーション制作は、老舗アニメ制作会社マッドハウスが担当。脚本は奥寺佐渡子が手掛けており、『時をかける少女』『サマーウォーズ』のヒットで知られる強力タッグが再び実現している。監督はNHKアニメ『彩雲国物語』の宍戸淳。キャラクターデザインは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズを手掛けた松原秀典が務める。また、主人公シャルル役に神木隆之介、ヒロインのファナ役に新人女優・竹富聖花が起用されている。

原作の同名小説は2008年に刊行。大空で展開する空中戦の迫力や、身分違いの恋の切なさが口コミを中心に話題を呼んでおり、2009年にはラジオドラマ化や漫画化もされている。多くの根強いファンを持つ原作だけに、豪華製作陣でのぞむ今回のアニメ映画化にも大いに期待が持てそうだ。

『とある飛空士への追憶』

2011年秋全国ロードショー
監督:宍戸淳
原作:犬村小六『とある飛空士への追憶』(小学館)
脚本:奥寺佐渡子
声の出演:
神木隆之介
竹富聖花
配給:東京テアトル

(画像:©2011犬村小六・小学館/「とある飛空士への追憶」製作委員会)

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