さそうあきらの漫画『マエストロ』が実写映画化、松坂桃李と西田敏行が初共演

さそうあきらの漫画『マエストロ』が映画化され、2015年に公開されることがわかった。

漫画『神童』『俺たちに明日はないッス』などで知られるさそうあきらによる『マエストロ』は、謎の指揮者・天道と、若手コンサートマスターの香坂の真剣勝負を通じて、オーケストラの舞台裏を描いた作品。映画版では香坂役に松坂桃李、天道役に西田敏行がキャスティングされており、それぞれ楽器演奏と指揮に挑戦している。なお、2人が共演するのは今回が初めてとのこと。

メガホンをとったのは映画『毎日かあさん』の小林聖太郎、脚本は『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』などで知られる奥寺佐渡子。

松坂桃李のコメント

この作品の根幹にあるクラシック自体もバイオリンも初めて触れるものなので、新鮮さが楽しみな反面、怖さも感じています。共演の西田敏行さんはいつか機会があればご一緒してみたいと思っていた俳優さんなので、どんなマエストロとして登場されるのか、楽しみで仕方ありません。優しい雰囲気を全身に纏っていらっしゃるけれど、芝居となると尖ったものが見え隠れしている方だと思うので、西田さんからいろいろと学ばせて頂きたいです。役柄的にコンマスとしてオーケストラのメンバーを率いていかなくてはならないので、ちゃんと前に立てるよう、現場でも存在していきたいと思います。音楽を楽しむように、香坂という役を楽しんで演じていきたいです。

西田敏行のコメント

小林監督とは助監督時代『ゲロッパ!』でご一緒し、きらめく才能を垣間見ました。その才能をいかんなく発揮できるこの作品で、演出家としてのきらめきを見てみたいと思ったのが、今回出演を決めた一番の理由です。原作はクラシック音楽に対して深い哲学を持つ作品です。今までクラシックをあまり聞いてこなかったですが、この作品でクラシックに真正面から向き合い、ベートーヴェンは何を言いたかったのか、語りたかったのか、役者の目線で、役者の耳で聞いてみようと思います。

小林聖太郎監督のコメント

「無傷なよろこばしい連帯というものは、この世界には存在しない」(石原吉郎「望郷と海」) 互いに不信(あるいは憎悪)を抱きながら、それでもなお互いを必要としあう関係こそが真の共生関係である、というのはオーケストラに限らず、夫婦、家族、映画つくりの現場など、あらゆる人間集団にいえることだと思います。指揮者が楽器を持たない音楽家であるように、映画監督も自分ひとりでは何もできない存在ですが、松坂桃李くん、西田敏行さんといった凄腕の「演奏家」が仲間になってくれた今とともに、どのような音楽を奏でることができるか……不安とワクワクがないまぜになった興奮とともに準備を進めております。クラシック音楽を知る人も知らない人も楽しめる映画になると思います。劇場でお会いできれば幸いです。

さそうあきらのコメント

あの西田敏行さんの指揮棒により運命の扉がノックされ、コンサートマスター松坂桃李さんのもと、オーケストラが一つになる・・・僕の小さなペン先によってまかれた種がこのような大きな実を結ぶことになり、どきどきして完成を心待ちにしています。

作品情報

『マエストロ!』

2015年に全国ロードショー
監督:小林聖太郎
脚本:奥寺佐渡子
原作:さそうあきら『マエストロ』(双葉社)
出演:
松坂桃李
西田敏行
ほか
配給:松竹/アスミック・エース

(画像:©2015『マエストロ!』製作委員会 ©さそうあきら/双葉社)

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