50歳にしてアルツハイマーとなった母と家族の物語、映画『アリスのままで』

映画『アリスのままで』の公開日が6月27日に決定。あわせて場面写真が公開された。

同作は、各国で25の言語に翻訳されているリサ・ジェノヴァの同名小説が原作。充実した暮らしを送っているさなかに、若年性アルツハイマーと診断された50歳の女性・アリスが、日々記憶を失いながら病気と闘う様子や、苦しみの中に喜びを見出そうとする姿、アリスを取り巻く家族の想いを描く。

ニューヨークのコロンビア大学で教鞭をとり、高名な言語学者として学生から人気を誇っていた主人公のアリスを演じるのは、同作で『第87回アカデミー賞』主演女優賞にノミネートされているジュリアン・ムーア。さらに、変わっていくアリスを悲しみに暮れながら見守る夫・ジョン役を『ブルージャスミン』などのアレック・ボールドウィン、アリスに似て頭脳明晰で勝気な長女・アナ役を『スーパーマン リターンズ』のケイト・ボスワース、反発していた母と初めて向き合い、自分のことを認識できなくなってもアリスの尊厳を守ろうとする次女のリディア役を『トワイライト』シリーズのクリステン・スチュワートが演じる。メガホンをとったのは、自身も筋委縮性側索硬化症(ALS)と闘病中のリチャード・グラッツァーとウォッシュ・ウエストモアランド。

ムーアは、アルツハイマーの女性を演じるにあたって、「本作品は、発症した本人の目線で主にストーリーが展開していくユニークな作品です。アリス自身の経験を描くので、かなりいろいろとリサーチをしました。アルツハイマー協会の代表や、医者、研究者をはじめ、アルツハイマー病と診断されたばかりの40代や50代の女性とも話しました。ケア施設にも行きました。すべての段階の人の話を聞きたかったんです。皆さん親切に経験を分かち合ってくれました。劇中、娘のリディアがアリスに『どんな感じか教えて?』というシーンがありますが、アリスの答えのセリフは、そうした実際の患者から聞いた言葉を使っています」と語っている。

作品情報

『アリスのままで』

2015年6月27日(土)から新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開
監督・脚色:リチャード・グラッツァー、ウォッシュ・ウエストモアランド
原作:リサ・ジェノヴァ『アリスのままで』(キノブックス)
出演:
ジュリアン・ムーア
アレック・ボールドウィン
クリステン・スチュワート
ケイト・ボスワース
ハンター・パリッシュ
配給:キノフィルムズ

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