福原充則作・演出の『墓場、女子高生』が再演、テーマは「死者との決別」

ベッド&メイキングスの舞台『墓場、女子高生』が、7月17日から東京・池袋の東京芸術劇場シアターイーストで上演される。

ベッド&メイキングスは、『第54回岸田國士戯曲賞』最終候補作品にノミネートされた宮崎あおいの主演舞台『その夜明け、嘘。』をはじめとする数多くの舞台、ドラマ、映画で知られる脚本家・演出家の福原充則と、俳優の富岡晃一郎が2012年に旗揚げした劇団。「サルでもわかる哲学」をテーマに掲げながら、「表向きはなるべくバカバカしいと思ってもらえるような」作品を目指しているという。

『墓場、女子高生』は、「死者との決別」を題材に2010年に初演、2012年にはベッド&メイキングスの第1回公演として上演された同名公演の再演。1年前に自ら命を絶ち、幽霊となった女子高生が、墓の近くで授業をさぼっている彼女の友人たちが行った怪しい儀式によって生き返ったことから展開される物語を描く。

キャストには、清水葉月、根本宗子、青山美郷、望月綾乃、山田由梨、杉ありさ、葉丸あすか、佐藤みゆき、猫背椿、竹森千人、中山祐一朗、富岡晃一郎らが名を連ねている。チケットの先行予約は現在実施中。

福原充則のコメント

この作品は2010年が初演でした。翌年に再演。さらに翌年、ベッド&メイキングスの旗揚げ公演にもこの作品を選びました。何かに取り憑かれたように三年連続で公演して、今回ひっさしぶりの再演!と思いましたが、前回から3年しか経っていないんですね。役者は毎回変わっています。役者が変わることで変わるもの、誰がやっても変わらないもの、を噛みしめるように実感しながら作ってきた作品です。また世の中の空気によって変わるもの、変わらないもの、も実感しました。再演の稽古中は中野坂上の稽古場もぐらんぐらんと揺れましたし、お客様の作品を見る目線もずいぶん変わったように思えます。
そういったことを踏まえて、稽古場では女子高生の気持ちになりきるために、毎回、私もセーラー服を着て演出をしています。台本を書く際はスクール水着を着用の上、書いております。ブルマには興味がありません。せいぜい頭に被るくらいです。
以上のことが、「よしチケットを予約してみよう」というキッカケになることを切に祈っております。
劇場でお会いしましょう。

※記事掲載時から一部内容が変更になりました。

イベント情報

ベッド&メイキングス
『墓場、女子高生』

2015年7月17日(金)~7月26日(日)全14公演
会場:東京都 池袋 東京芸術劇場 シアターイースト
脚本・演出:福原充則
出演:
清水葉月
根本宗子
青山美郷
望月綾乃
山田由梨
杉ありさ
葉丸あすか
佐藤みゆき
猫背椿
竹森千人
中山祐一朗
富岡晃一郎
料金:
前売 5,000円 学生割引3,500円 高校生以下1,000円
当日 5,000円

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