蔡國強による7年ぶり日本個展、狼のレプリカ99匹用いた全長40mの作品も展示

『蔡國強展:帰去来』が、7月11日から神奈川・横浜美術館で開催される。

1957年に中国・福建省泉州市に生まれた蔡國強は、1986年末から約9年間にわたって日本で創作活動を行ったのちに、アメリカ・ニューヨークに拠点に移して活動している現代美術家。1999年の『第48回ヴェネチア・ビエンナーレ』で『金獅子賞』を受賞しているほか、これまでにニューヨークのメトロポリタン美術館やニューヨークやビルバオのグッゲンハイム美術館などで個展を開催したことで知られ、2008年に開催された北京オリンピック・パラリンピックでは開会式と閉会式の視覚特効芸術監督を務めている。

『蔡國強展:帰去来』は蔡が日本で行う7年ぶりの大規模個展。北京オリンピックで花火の演出を行った蔡が、同展でも大がかりな爆発を伴う「火薬ドローイング」を制作する。また、99匹の狼のレプリカで構成される全長約40メートルの作品『壁撞き』が日本初公開されるほか、テラコッタのインスタレーションなどの新作も発表される。

なお、同展のタイトル「帰去来」は、中国の詩人・陶淵明が官職を辞めて故郷に帰って田園で生きる決意を表現した詩『帰去来辞』から引用したもの。現在ニューヨークで活動を続ける蔡が、アーティストとして自由な創作を始めた地であり、原点でもある日本に戻るという意味がこめられているとのこと。

また、会期中にはアーティストトークやワークショップなど、様々なイベントも開催される。詳しくはオフィシャルサイトをチェックしよう。

イベント情報

『蔡國強展:帰去来』

2015年7月11日(土)~10月18日(日)
会場:神奈川県 横浜美術館
時間:10:00~18:00(9月16日、9月18日は20:00まで開館、入館は閉館の30分前まで)
休館日:木曜
料金:一般1,500円 大学・高校生900円 中学生600円
※小学生以下無料

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