メキシコ麻薬戦争と暴走する自警団に密着、オスカー候補の記録映画

ドキュメンタリー映画『カルテル・ランド』が、5月から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほかで公開される。

『ハート・ロッカー』『ゼロ・ダーク・サーティ』のキャスリン・ビグロー監督が製作総指揮を務め、『第88回アカデミー賞』長編ドキュメンタリー部門にノミネートされている同作。麻薬カルテル「テンプル騎士団」による抗争や犯罪が横行し、一般市民を巻き込んだ殺戮が繰り返されるメキシコ・ミチョアカン州で、麻薬戦争の現状を追った作品だ。

作中では、過酷な状況に耐えかねて市民たちと自警団を結成した内科医のドクター・ホセ・ミレレスが、各地で武装蜂起してギャングや密売人を追い詰めていく様子や、自警団のリーダーとしてヒーローに担ぎ上げられた彼が次第に暴走していく姿を通して、負の連鎖や肥大化した組織における秩序の崩壊を映し出す。

作品情報

『カルテル・ランド』

2016年5月からシアター・イメージフォーラムほかで公開
監督:マシュー・ハイネマン
配給:トランスフォーマー

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