被害者や加害者となった人々の喪失と再生 藤井道人監督『光と血』

映画『光と血』が、6月3日から東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開される。

同作は、いじめられっ子を守る高校生・光、恋人と婚約した青年・陽、被災地ボランティアに通う健太と姉のマナらの平凡な日常が、レイプや無差別殺人、交通事故などの悲劇によって一変するというあらすじ。被害者や加害者となった彼らの運命が交差する様が描かれる。

同作はクラウドファンディングを含む自主制作によって完成。監督を務めた藤井道人は、これまでに伊坂幸太郎原作の映画『オー!ファーザー』や、PV、CMなどを手掛けているほか、3月からNetflixで配信される久住昌之原作、竹中直人主演のドラマ『野武士のグルメ』の監督にも名を連ねている。

藤井道人監督のコメント

当初本作は「無辜の血」というタイトルで制作が始まりました。無辜とは、「罪のない人」という意味です。テレビでドキュメンタリーを見ていた時に、戦場ジャーナリストの方が使っていた言葉です。罪のない人々から流れる血…当時、僕は感覚的に「今これが撮りたい!」と強く感じたことを覚えています。制作過程の中で、本作が持つ「光」の部分にフォーカスした作品になっていき、タイトルも「光と血」という名前に変わっていきました。人々が生き辛い「今」にどう光を見出すか、その深部に強く刺さるような力強い作品を目指して作りました。

作品情報

『光と血』

2017年6月3日(土)から新宿武蔵野館ほか全国で順次公開
監督:藤井道人 出演: 世良佑樹 打越梨子 小林夏子 裕樹 出原美佳 南部映次 しいたけを 野沢ハモン 坂井裕美 前林恒平 風間晋之介 上映時間:113分 配給:BABEL LABEL/エムエフピクチャーズ
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