pixivが「AIが関与した成果物の完全な排斥は考えていない」と方針示す。「棲み分け」のための機能も発表

AI生成イラストとの「棲み分け」をするための新機能

イラストコミュニケーションサービス「pixiv」を運営するピクシブは、AIで描かれたイラストに関連した新機能のリリースを予告した。

本日10月20日に発表された「AI生成作品の取り扱いに関するサービスの方針について」と題するアナウンスでは、10月下旬から従来の投稿作品とAI生成作品の棲み分けを可能にするため、pixivに下記の新たな機能を付け加えることを発表した。各機能の詳細はリリース時に知らせるとしている。

・投稿編集時にAI生成作品と設定できる機能の提供

・AI生成作品を検索時などにフィルタリングする機能の提供

・従来の作品とは分けた、AI生成作品のみのランキングの提供

「AIが関与した成果物の完全な排斥はしない」

2022年に入ってから急速な勢いで発達して注目を集めている、AIによるイラスト生成サービス。「Midjourney」「Stable Diffusion」「NovelAI Diffusion」といったサービスがよく知られ、「どんなサービスなのか」「何ができるのか」を模索する動きが日に日に活発化しているが、その一方で「素材」となるイラストの著作権の問題が指摘されたり、プロのイラストレーターからは職を奪われるのではないかという危惧、さらに人間のクリエイティビティとは何か? といった根源的な問いかけもなされるなど、各方面で議論を巻き起こしている。

またpixivについても、同じような構図のAIイラストが多く投稿されることで、以前よりも使いにくくなったというユーザーからの指摘もあった。

ピクシブは今回の新機能発表にあわせて、AIで生成された創作物に対して、「pixivではこの先、創作過程におけるAI技術の利用がより普及していくと捉えており、AIが関与した成果物の完全な排斥は考えておりません」と大きな方針を明示。「AI技術は、これまで開発されてきた画材や素材、画像制作ソフトやデバイス、3Dなどの技術と同様に、クリエイターを大いに助ける技術となり得ると考えております」と指摘しつつ、「最終的には創作コミュニティーと技術が、うまく共存できる道を模索してまいります」と着地点を模索していく方針を示した。

さらにAIサービスの台頭による危惧に対しては下記のようにコメントした。

技術の急激な発展により、その利用方法に関して様々な議論や不安があり、倫理や規定といったものが追いついていない過渡期であると理解しています。AI技術に関連する課題について、現在調査を行い、さまざまな検討を重ねています。クリエイターの皆さまがご心配されている諸問題や、法的な制約、一般的な心情を踏まえた上で、皆さまに安心して創作を楽しんでいただけるよう長期的に取り組んでまいります。
- ピクシブのオフィシャルサイトより

今後リリースされる新機能の詳細に期待したい。



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