メイン画像:米津玄師(photo by 奥山由之)
映画『秒速5センチメートル』の主題歌に米津玄師が書き下ろした新曲“1991”が起用されることが発表された。
原作は『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締まり』などを生み出してきた新海誠監督の劇場アニメーション『秒速5センチメートル』。松村北斗演じる主人公・遠野貴樹の18年間にわたる人生の旅を描く。監督は、米津玄師“感電”“KICK BACK”、星野源“創造”のMVや、昨年公開されたオムニバス長編映画『アット・ザ・ベンチ』で知られる奥山由之。10月10日公開。
今回解禁された最新予告映像では、主題歌“1991”が使用されている。「大人になればきっと、この世界のことがわかるようになるはず」という貴樹のモノローグから始まり、彼が歩んできた18年間を振り返るように映像が展開。小学生時代に出会った篠原明里との日々など、原作の世界観を踏まえた映像構成となっている。
1991年生まれの米津玄師は、10代の頃に原作アニメーションと小説に深い感銘を受けたという。主題歌のタイトルは、主人公にとって重要な1991年の記憶と、米津自身の生年が重なる形で名付けられた。
コメント
【米津玄師のコメント】
映画を試写で初めて見させてもらった時、冒頭から終わりまで全てのカットに奥山さんの熱意と執念が滲むその出来栄えに「すごいものを見た」という興奮をおぼえました。子供のころ原作と出会い、数年まえMV監督としての奥山さんと出会い、やがて映画監督にもなった彼がこのような素晴らしい映画を撮り、そこにわたしの居場所があったのが嬉しくてなりません。映画の為に書き下ろした曲であるのはもちろんですが、先述の経緯による影響もあってか同時にわたしの半生を振り返るような曲にもなってしまい、映画のキーワードでもあるところの1991というタイトルにさせてもらいました。どうかよろしくお願いします。
【奥山由之監督のコメント】
互いに「1991」年に生まれ、同じ時代にものづくりを始めて、だからこそ(きっと)似た悩みをくぐり抜けながら、時に一緒に創作をしてきた米津さんと、ついに『秒速5センチメートル』を共に描けたことが嬉しくてなりません。主人公である貴樹の半生に、映像や音楽を通して僕ら自身を重ねて描くことの意味が「1991」という曲の筆跡に詰まっているように感じて、初めて聴いたとき、その歌詞と音色に心が震えました。一歩一歩の歩みを大切に踏みしめるような旋律を、ぜひスクリーンで体感していただけましたら幸いです。

『秒速5センチメートル』 ©2025「秒速5センチメートル」製作委員会
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