ジブリパークの全容は? 名場面に入り込める撮影スポットも。見どころや魅力をたっぷり紹介

スタジオジブリの世界観を再現した「ジブリパーク」が11月1日、愛知県長久手市の「愛・地球博記念公園」にオープンする。ジブリパークを実際に歩いてみると、緑豊かな公園にジブリの世界が広がっていた。

「後世にジブリ作品を残す」ことが構想のきっかけだったというジブリパーク。全容と魅力をたっぷりお伝えする。

メイン写真:(左、右下)©Studio Ghibli、(右上)韓光勲撮影

ジブリの名シーンに入り込んで写真撮影。「ジブリの大倉庫」エリア

ジブリパークは3つのエリアに分かれている。

まずは、「ジブリの大倉庫」。映像展示や企画展示、グッズショップなど盛りだくさんの場所だ。

映像展示室「オリヲン座」では、スタジオジブリの短編アニメーションを上映する。開演時は中川李枝子の『いやいやえん』を基に、宮崎駿が脚本・監督を務めた『くじらとり』(約16分)が上映される。短編アニメーションはこれまで「三鷹の森ジブリ美術館」のみでの上映だったが、今後、「オリヲン座」で全10作品が順番に上映される予定だ。普段目にすることができない貴重な映像を見ることができる。

企画展示もファンにとってはうれしい展示だ。「ジブリのなりきり名画展」では、『千と千尋の神隠し』や『天空の城ラピュタ』、『平成狸合戦ぽんぽこ』、『ゲド戦記』など13作品14コーナーが展示されている。

『もののけ姫』のエリアでは光が点灯し、「乙事主」の首を返すシーンを再現できる。写真撮影も可能。まるで作品の中に入ったような臨場感あふれる写真を撮れるのがうれしい。「インスタ映え」間違いなしのスポットとなっている。

『紅の豚』
『天空の城ラピュタ』
『天空の城ラピュタ』
『もののけ姫』
『崖の上のポニョ』

ジブリの食べ物を展示するコーナー、子どもたちが遊べる「ネコバスルーム」も

今回、2017~18年に三鷹の森ジブリ美術館で開かれた企画展示「食べるを描く。」が増補改訂版になり、企画展示に加わった。「ジブリ作品に出てくる食べ物はなぜおいしそうなのか」をテーマに、その秘密をひも解く。

『魔女の宅急便』のニシンとカボチャのつつみ焼き、『天空の城ラピュタ』のシータが作ったスープなどが展示されている。アニメで使われた原画には細かな指示が書き込まれており、食べ物に細部までこだわっていることがわかる。見ていると思わずよだれが出てきそうな展示になっている。

「ジブリがいっぱい展」では、世界中から集めたジブリ作品のポスター、映像・音楽パッケージ、書籍などが一堂に展示されている。国ごとに違うデザインやタイトルが並び、思わず見入ってしまう。壁一面に展示されており、世界中でジブリ作品が愛されていることが一目瞭然だ。

大倉庫内にはほかにも、『天空の城ラピュタ』に登場する高さ4メートルのロボット兵、子どもたちが自由に遊べる「ネコバスルーム」などがある。子連れにも優しい展示内容だ。

ジブリの大倉庫にある「ネコバスルーム」(C)Studio Ghibli
(C)Studio Ghibli
(C)Studio Ghibli
空飛ぶ巨大な船(C)Studio Ghibli
にせの館長室には湯婆婆の姿が。(C)Studio Ghibli
子どもの街(C)Studio Ghibli
(C)Studio Ghibli
床下の家(C)Studio Ghibli

大倉庫には、カフェ「大陸横断飛行」やミルクスタンド「シベリ・あん」が併設されている。

カフェは長距離飛行のパイロットが操縦しながら片手でとる食事をイメージしていて、サンドイッチやピザが並ぶ。ミルクスタンドでは愛知県常滑市の牛乳を販売し、『風立ちぬ』に登場したカステラであんこを挟んだお菓子「シベリア」を楽しむことができる。初めて食べた人でもどこか懐かしいと感じる味で、一休みにはうってつけだ。

『耳をすませば』の地球屋を再現した「青春の丘」エリア

「ジブリの大倉庫」のエリアから歩いて5分。「青春の丘」には『耳をすませば』で主人公・月島雫がたどり着いたお店「地球屋」がある。

扉を開けると、アニメの通り、エメラルドグリーンの眼をした猫の紳士「バロン」が出迎えてくれる。アンティークの家具や機械仕掛けのからくり時計、人形や木馬などは見ているだけで楽しい。

1階には天沢聖司がバイオリン制作を学んでいた工房があり、彫刻刀や作りかけのバイオリンが机に広げられている。制作途中で出た木くずまで再現されており、まるで月島雫が“カントリーロード”を歌う場面が目に浮かぶようだった。

(C)Studio Ghibli
(C)Studio Ghibli
(C)Studio Ghibli
(C)Studio Ghibli
(C)Studio Ghibli
(C)Studio Ghibli

大きなトトロが出迎える「どんどこ森」エリア

最後に、「どんどこ森」へ。「サツキとメイの家」は、2005年の『愛・地球博』(愛知万博)のパビリオンとして建てられたもの。宮崎吾朗監督が制作を担当した。

宮崎監督は「万博が終わってからも、サツキとメイの家をずっと大切にしてくれた縁がジブリパーク開園につながった」と明かす。昭和10年代の建築様式、昭和30年代の生活様式が再現され、どこか懐かしい風情がある。考古学者の父親の書斎まで再現されており、古書が所狭しと並ぶ部屋は圧巻だ。

「サツキとメイの家」の裏山を上がると、「どんどこ堂」が見える。高さ約5メートルの木製遊具で、小学生以下の子どもはトトロの中に入って遊ぶことができる。帰り道は森の山頂と麓をつなぐスロープカーで降りた。

(C)Studio Ghibli
(C)Studio Ghibli
(C)Studio Ghibli
(C)Studio Ghibli

ジブリパークの裏話。「宮崎駿が長編映画を作らないと言ったので、どうやって後世にジブリ作品を残すかを考えていた」

10月12日、愛知県の大村秀章知事と宮崎吾朗監督のトークイベントがあった。大村知事は「構想から5年5か月をかけてようやく完成した。スタジオジブリの魅力が詰まったジブリパークを、日本中、世界中の人が楽しんでほしい」と語った。

宮崎吾朗監督は「最初は、宮崎駿が長編映画を作らないと言ったので、どうやって後世にジブリ作品を残すかを考えていた。でも、いまはまた長編映画を作っているので、ハシゴを外された気分です」と笑いを誘った。

ジブリパークは今後も拡大する予定だ。来年秋には「もののけの里」、2024年3月には「魔女の谷」が開園予定。宮崎吾朗監督は「環境への負荷が少ないように、すでにある公園を生かした設計を試みた。自然と調和し、風景の中に溶け込んだ展示を見てほしい」と話していた。

ジブリパーク
ジブリパークは愛知高速交通・東部丘陵線(リニモ)『愛・地球博記念公園』駅下車すぐ。名古屋駅と中部国際空港第一ターミナルから直行バスも運行する。 平日午前10時から午後5時、土・日・祝日は午前9時から午後5時まで。エリアごとに日時指定の予約制。 「ジブリの大倉庫」は、平日が大人2000円、4歳~小学生1000円。土・日・祝日は大人2500円、4歳~小学生1250円。 「青春の丘」と「どんどこ森」は、大人1000円、4歳~小学生500円。


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