メイン画像:©2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会 ©2023 永井紗耶子/新潮社 配給:東映
映画『木挽町のあだ討ち』の追加キャストが発表された。
2023年に『第169回直木三十五賞』『第36回山本周五郎賞』をダブル受賞した永井紗耶子の同名時代小説を原作とする『木挽町のあだ討ち』は、江戸の芝居小屋を舞台に、仇討ちの裏に隠された真実を描いた作品。主演の柄本佑が仇討ち事件の真相を追う田舎侍・加瀬総一郎役、渡辺謙が芝居小屋「森田座」で謀略を巡らせる立作者・篠田金治役を演じる。監督・脚本は源孝志。
追加キャストは、長尾謙杜(なにわ男子)、北村一輝、瀬戸康史、滝藤賢一、高橋和也、正名僕蔵、イモトアヤコ、山口馬木也、沢口靖子、愛希れいか、野村周平、石橋蓮司。
長尾謙杜は物語の発端となる、仇討ちを成した者・伊納菊之助役を演じる。須藤泰司プロデューサーは「長尾くんは、前回、ご一緒した『室町無頼』においてはワイルドな魅力全開でした。けれど本来の彼は男も魅入ってしまうほどの美少年。そして今回の菊之助は女性のような美しい容姿が必要な役。そこで、これはもう彼しかいないと思い立ち、連続オファーとなりました」とコメント。
北村一輝は清左衛門を手にかけ、その息子(菊之助)によって仇討ちされる無法者で博徒の大男・作兵衛役を演じる。須藤プロデューサーは「北村さん演ずる作兵衛は本作最大のミステリー、善悪、二つの顔を見せます」「とりわけ“悪”が強く出なければ、“善”が際立たない。そんな“悪”を演じて、北村さん以上に観客をスクリーンに引きずり込める役者はいない」と明かす。
瀬戸康史は森田座の内と外をつなぐ華やかな木戸芸者(※木戸芸者=芝居小屋の入口で客をもてなす芸者)の一八役、滝藤賢一は舞台裏の仕掛け人として金治を支える森田座の立師(※立師=歌舞伎における舞台構成や立ち回りを指導する役職)・相良与三郎役、高橋和也は女形で衣裳方の芳澤ほたる役、正名僕蔵は小道具方の久蔵役、イモトアヤコはその妻・お与根役、山口馬木也は菊之助の父・伊納清左衛門役、沢口靖子はその妻で、菊之助の母・伊納たえ役、愛希れいかはめし屋「つるや」の看板娘・お三津役、野村周平は遠山藩の新藩主・遠山安房守役、石橋蓮司はその家老・滝川主馬役にキャスティング。
須藤プロデューサーは「本作は『オリエント急行殺人事件』のようなフォーマットで、全員が主役のような物語。そのため、実力派の演者を揃える必要がありました。本作をご覧になれば、その見事なアンサンブルにご納得頂けると自負しております」と語っている。
公開は2026年2月27日。
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