『ルーヴル美術館展 ルネサンス』が2026年9月9日から乃木坂・国立新美術館 企画展示室1Eで開催される。
同展は、イタリアで花開き、15世紀から16世紀にかけてヨーロッパ各地で隆盛したルネサンス美術の本質的な特徴のいくつかを50点余りの作品を通して浮かび上がらせることを試みるもの。出品作の多くは15世紀末から16世紀後半(1575年頃まで)に制作されたもので、ルネサンス様式の誕生そのものよりも、それが広まった時代に焦点を当てる。
今回、レオナルド・ダ・ヴィンチ『美しきフェロニエール』が初来日。最新の研究動向を踏まえながら、この作品が生まれた背景や表現上の特徴に光を当てる。
「再生」を意味するルネサンス。この時代、ヨーロッパの人々はキリスト教が広まる以前の人間の主体性を重んじた古代ギリシャ・ローマ文化に、よみがえらせるべき理想を見いだした。画家や彫刻家たちは古代の美術を手本として学びながら人間とそのまわりの空間・自然を再現的に表現することを目指すようになる。人物の表情や動作の描写を通して内面の個性を表現することがルネサンスの芸術家たちにとって最も重要な課題の一つになったという。
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