連続テレビ小説『ばけばけ』に出演している小日向文世からコメントが到着した。
第113作目の連続テレビ小説となる『ばけばけ』は、明治時代の松江の没落士族の娘・小泉セツがモデルの物語。外国人の夫ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)とともに「怪談」を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本で埋もれてきた名も無き人々の心の物語に光をあて、代弁者として語り紡いだ夫婦を描く。放送は3月28日まで。
小日向が演じているのは、幕末をたくましく生き抜いた生粋の武士で、トキにはめっぽう弱い祖父・松野勘右衛門役。明治になっても、この国を守るのは自分だと信じ、髷を結い、剣の稽古を続ける「ラストサムライ」。
【小日向文世のコメント】
・周囲からの反響
「面白い」と声をかけてもらえることもあるし、作品自体の評判が良いですよね。あと、うちの女房は、あまり僕が出演しているドラマを見ないんですけど、今回は珍しく毎回リアルタイムで見てくれています。普段あまり感想は言ってくれないんですけれど、勘右衛門のことも笑いながら見ているし、「面白いよ」と言ってくれます。
・14週ではトキとヘブンが夫婦となったが、勘右衛門としてはどのような気持ちだったか
おじょが幸せになれるのであればという思いですよね。おじょが「好いちょる」と言うのだから、もう反対する理由はありません。それに、トキがヘブンの女中として高い給金で雇ってもらえることになって、それによって松野家は救われているわけじゃないですか。勘右衛門も、時代の変化というものを受け入れざるを得なかったんだと思います。「自分だけは」という思いもあったけど、自分には何もできない、自分一人が空回りしていることを、勘右衛門だってわかっていたんでしょうね。
あとは、やっぱりおタツの存在が大きかったんでしょう。恋の力はすごいですよね(笑)。最初は、一目惚れだったと思うんですけれど、おタツの物事を冷静に考えられる大人の女性としての魅力、孫を慈しむような愛情深いところに惹かれていったんじゃないでしょうか。トキが大事な気持ちは変わらないけど、おタツと一緒になれたことで、おじょから卒業できたのかもしれません。トキがお嫁に行ったことで、勘右衛門の中でも何か一つ区切りがついたと思います。
・第94回で勘右衛門が熊本行きを後押しした展開について
松江では、トキが後ろ指をさされるようになり、ヘブンはそれをすごく心配していました。そのヘブンの想いを、勘右衛門は汲んであげたんだと思っています。松江が寒いから熊本に行くというのは、あくまでも口実であって、本当はトキのことを心配しているんですよね。嘘が嫌いなのに、嘘までついているんですから。そこで、勘右衛門がヘブンに、「ほんとのことを話せ」と言うんですけれど、勘右衛門としては、ここで本当に良い仕事をしたなと思いました。それまで、ほとんど仕事していないんでね(笑)。
・視聴者へのメッセージ
武士の格にこだわってきた勘右衛門も、時代が変化していく中で生きていかなきゃいけない。それを変えてくれたのがヘブンという存在だったと思います。おじょとヘブンが幸せになっていくさまを、視聴者の皆さんにも最後まで見届けてほしいと思っています。
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