展覧会『瀧本幹也 LUNATION 朔望 -海から天体を読む』が9月2日から茅ヶ崎市美術館で開催される。
幼少期に天体観測に親しんだという写真家・瀧本幹也。11歳のときには望遠鏡にカメラを装着して撮影した天体写真に魅了され、その関心は遠い星々から「惑星としての地球」へと向かい、自然と宇宙、人間と都市、ミクロとマクロといったスケール感の違いや、可視と不可視といった捉えどころのないものへの思いが写真家としての思考の基盤を形づくっていったという。
瀧本幹也にとって、国内美術館で初の大規模個展となる同展では、海辺の街にある茅ヶ崎市美術館の特性を活かし、新月と満月がもたらす朔望を軸に、海の表情と天体の運動、水面に注ぐ微光から人類の生命へと思いを馳せる新作『LUNATION 朔望』を展開。新作は同展のために茅ヶ崎で新たに撮影された。
図録にはフランス国立図書館現代写真チーフキュレーターのエロイーズ・コネサ、東京都写真美術館学芸員の伊藤貴弘の寄稿文とともに出展作品を掲載。
関連イベントとして、瀧本幹也によるトーク『アーティスト自身の言葉で語る作品世界』が9月19日、11月1日に開催。10月12日には伊藤貴弘と瀧本幹也の対談『撮ること、見ること』が行われる。このほか9月26日に写真家・小林真梨子によるワークショップ、9月27日、10月25日に同館学芸員・藤川悠によるギャラリートークを実施。
詳細は茅ヶ崎市美術館のオフィシャルサイトで確認しよう。
【展覧会タイトルについて】
タイトルの「朔望(さくぼう)」とは、月が太陽と同じ方向にあり月が姿を消す「朔(新月)」と、太陽の反対側に位置して月が輝く「望(満月)」、その満ち欠けの周期を指します。月と太陽の引力が重なり、潮汐がみせるリズムは、海辺の街に位置する当館において、ひときわ深い意味をもちます。水面に注ぐ微かな光、刻々と表情を変える海、そして連動する天体の運き。瀧本が捉えた光景は、私たちの日々の営みのすぐ傍らに、厳然とした宇宙の法則が存在していることを思い出させてくれるでしょう。
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