NHK2027年大河ドラマ『逆賊の幕臣』の新たな出演者が発表された。
2027年1月10日20:00からNHK総合ほかで放送される『逆賊の幕臣』は、激動の幕末史に歴史の「敗者」の目線=「裏側」から迫るもの。明治新政府に「逆賊」として闇に葬られながらも、「明治の父」「勝海舟のライバル」と呼ばれる幕臣・小栗忠順の知られざる活躍を描く。小栗忠順役を松坂桃李が演じる。脚本を安達奈緒子が担当。
今回発表されたのは、やがて幕府を倒そうとする西国の雄藩勢力、薩摩・長州の人々を演じる中村倫也、寛一郎、斎藤工、西岡德馬。役柄とコメントは以下の通り。
【吉田松陰役:中村倫也】
役紹介:長州萩藩の下級武士の次男。兵学師範の養子として幼少から兵学を学び、わずか11歳で藩主の御前講義をするほどの才人に育つ。長崎など諸国で学び、江戸では佐久間象山や安積艮斎の門下生となって、開国すべきか否か小栗ら艮斎塾の塾生たちと激論を交わす。ペリーが来航すると、自らの足で西洋を知るべく密航を企て黒船に乗り込むが失敗し、入獄。やがて萩へ送られ、野山獄での日々がその思想をいっそう過激に走らせた。松下村塾で多くの弟子を教育しつつも、老中暗殺や倒幕に思いを致すようになり……。
【コメント】
熱をどれだけ表現できるか。
世界情勢の中、それぞれの正義を胸に、走り、ぶつかり、渦巻いた幕末の動乱。あるものは沈着に。あるものは苛烈に。しかしそのどれも、今の僕らには想像もつかないような使命感を帯びていたのだと感じます。
様々な資料を通じて学んだこと。実際に萩を訪れて感じたこと。今作における、吉田松陰という〝熱源〟を魅力的に提示できるよう、最大限を尽くしたいと思います。
【高杉晋作役:寛一郎】
役紹介:長州藩士。黒船での密航を企てた吉田松陰が、萩の自宅で謹慎しながら開いた松下村塾に入る。晋作は「圧倒的な実行力」のある松陰を生涯の師と仰ぎ、松陰もまた彼を同志と呼び高く評価した。その翌年、晋作は江戸へ遊学。かつて松陰も訪れた安積艮斎の塾の門を叩き、小栗と出会う。折しもその頃、老中暗殺を企てていた松陰が江戸の牢へと送られる。なんとか松陰を救いたい晋作は、小栗を頼みの綱とするが……。松陰の生きざまは晋作に多大な影響を与え、長州の生き残りをかけた「奇兵隊」を起こす原動力となっていく。
【コメント】
「おもしろき こともなき世を おもしろく」。
僕が高杉晋作という人物に惹かれる理由の一つが、この言葉にあるように思います。
これまでもさまざまな作品で描かれ、多くの人に愛されてきた高杉晋作という人物を演じさせていただくことに、嬉しさと同時に緊張も感じています。
今回の作品の中で、彼がどんな人物として立ち上がっていくのか、僕自身、まだその全貌は見えていません。だからこそ、これから彼の人生や言葉に触れながら、自分なりの高杉晋作を見つけていきたいです。
【薩摩藩国父 島津久光役:斎藤工】
役紹介:名君と名高い薩摩藩主・斉彬の異母弟。斉彬は久光の聡明さをたたえ、互いに信頼しあっていた。若き勝麟太郎とも兄を通じて知り合う。しかし、斉彬は国政参加の志半ばで急逝。久光は偉大なる兄の遺志を継ぐべく、薩摩から出たことのない「地五郎」と言われながらもその時をうかがっていた。やがて若き藩主の父である「国父」として藩政を掌握し、千人余りの兵を率いて上洛を決行。孝明天皇の信頼も得て、朝廷の使者と共に念願の江戸入りを果たし、幕府に政治改革を求める。だが、さまざまな“想定外”が久光を待ち受けていた……。
【コメント】
島津久光という人物を知るほど、幕末の大きなうねりの中で果たした役割と、その一方で兄・斉彬の陰に隠れ、語られることの少なさに惹かれます。
兄の遺志を背負い、侮られ、理想を阻まれながらも時代の中心へ進んでいく。決して一直線ではない久光の人間臭さも含め、大河ドラマという長い時間の中で丁寧に生きたいと思います。
【11代薩摩藩主 島津斉彬:西岡德馬】
役紹介:琉球ともつながる辺境の大名として、西洋の文化や技術、世界情勢に精通。黒船来航の予告情報もいち早くつかむ。江戸の薩摩藩邸に生まれて江戸暮らしも長く、老中・阿部正弘や水戸の徳川斉昭など幕府や雄藩のリーダー、高名な蘭学者まで幅広いネットワークを持つ。まだ無名だった勝麟太郎の蘭学の才を見込んだ一人でもある。後に長崎伝習所の航海訓練で薩摩を訪れた勝は、壮大な海軍構想を語る斉彬に惚れ込み、開眼する。いよいよ開国となり、押し寄せる西洋列強から日本を守るため、斉彬はある一大計画を実行しようとするが……。
【コメント】
テレビが未だモノクロ画面だった頃の大河ドラマ「花の生涯」「赤穂浪士」を食い入る様に観ていたのを懐かしく思い出す。いつの日か自分も大河に出たい、その思いは通じ1985年の「春の波涛」以来今回の「逆賊の幕臣」は、記念すべき十作目に当たる。色々な人物を演らせて頂いた。殊に記憶に残るのが1990年の「翔ぶが如く」、薩摩藩・島津斉彬公の重臣・赤山靱負役です。西郷隆盛に薫陶を与えた人物で最後は責任を取って自刃した。
その切腹シーンは、観た人から「あれは感動的だったね、第一話目で一番良い役だよ」と言われた嬉しさは、今でも忘れない。さてさて、その薩摩藩の名君、斉彬公が今回の私の役どころ、「これはもう、運命的なものを感じます!」
【制作統括・勝田夏子のコメント】
今回は、薩摩藩・長州藩の人々。いわゆる「幕末の志士」とそのゆかりの皆さんで、歴史上の有名人ばかりです。
松坂桃李さん演じる主人公・小栗忠順の儒学の師・安積艮斎を中村雅俊さんが演じますが、艮斎先生の門下に実際に吉田松陰と高杉晋作がいたのにはびっくりです。
中村倫也さん演じる吉田松陰は、松下村塾でもこんな風に場を掌握していたのかと想像が膨らむ弁舌家ぶり。
惚れ惚れするようなセリフ回しと、若き小栗との邂逅をお楽しみに。
寛一郎さん演じる高杉晋作は、はじめは師・松陰を慕う若き青年として登場しますが、やがて大胆かつ過激な行動力を発揮していきます。その危うい振れ幅をご堪能ください。
一方の薩摩勢は、はじめは大沢たかおさん演じる勝麟太郎と出会います。
斎藤工さん演じる島津久光は、一度も薩摩を出たことがない身でありながら、江戸にやってきて幕府を揺るがします。有能さとあか抜けなさ、二面性の裏にある葛藤が見どころです。
そして、ドラマ「SHOGUN 将軍」も記憶に新しい西岡德馬さんが演じるのは、島津斉彬。勝をも心酔させた希代の名君として、その近代化構想のスケール感と圧倒的なカリスマ性を余すところなく表現してくださいます。
若き日に出会って純粋な気持ちで語りあうも、やがて時や立場に引き裂かれていく人の世の無常。
それぞれが真剣に未来を考え、愛憎入り乱れるドラマをご期待ください!
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